事業部での出来事
先週の末、久しぶりに事業部の方に出張しました。
先にブログの方でもお伝えしていますが、私の勤務先より電車等の移動で2時間ほどかかります。
年に数度の事なんですが、その街はいわゆる工業団地のある土地で、何の風情もない殺風景な
ところなんです。マス目で構成された広い道。郊外にある典型的な店舗。街にはあまり人が歩いて
いません。何も関係が無ければ車で通過してしまいそうな場所です。
私はどちらかというと風情のある街が好きですので、この街は絶対に住みたくないと前々から
思っていました。何となく生気のない雰囲気を本能的に感じていたのだと思います。
最寄りの駅から徒歩20分ほど歩いて事業部に着くのですが、途中の光景がこんな様子ですので
だんだん寂しい気持ちになってしまいます。
ーーーーーーーーー
出張の前日の夜の事です。
私は何となくPCの検索サイトを閲覧していると自分の会社の事が書いてあるページに行き着きました。
「へ~」と見ていたのですが、そのうちどうも事業部で年末に亡くなった方がいるという内容に
なり、どうも社内で自殺した、、、などと書いてあります。
「え~~!! 社内で自殺者!! こちらには何の情報も回ってきてないよ」
「明日出張なのに、そんな事が起こっていたなんて。。」
私はPCを見ながら思わず声をあげてしまいました。
テーブルの向かいには さとこ がいますが何やら携帯でメールを打っているようで、私の事は
気にしていないようです。
「ねえねえ、会社の中で亡くなってしまった人がいるみたいだよ。自殺だよ。そこまで追いつめ
られるって相当だったんだろうね、、」
相変わらず さとこ はメールを打っていますが、私の言葉に少し反応したようで、
「え~とね、、5階のトイレの窓から飛び降りたんだね。建物と建物の間に落ちたみたい、、
花とね、水がお供えしてあるよ」
「1階に扉がない? その扉の奥は暗い雰囲気だな~。そこにこの人はいるよ。でもね、5階の
トイレの窓にも下半身が引っかかっているんだよ。死にたい気持ちと生きたい気持ちで最後まで
迷っていたんだね。死んじゃったんだけど魂が分かれちゃってる」
「落ちた場所って人通りが多くない? この人は自殺をした罰で多くの人に踏みつけられる事に
なってしまったんだね。。自殺はね絶対にしちゃいけないんだよ。死んでそれで終わりじゃなくて
同じ苦しみがずっと続くから、、」
さとこ は事業部に行った事はありません。
でもメールを打ちながら語った言葉は建物の構造と合致していました。
事業部の建物は5階建てで1号棟から3号棟まであります。
各階には細長い窓のトイレがあり人の幅ギリギリくらいの窓が建物の端にあります。
1号棟の建物が一番古く、1階は会議室が何箇所かあるんですが普段から省エネで照明が消されて
いて暗い雰囲気です。また1号棟に隣接した2号棟に行くための簡易的な鉄の扉が1階にはあります。
そして全ての社員はこの1号棟と2号棟の間を通ってその先の3号棟の玄関に出入りしています。
「なんで分かるの? しかもメール打ちながらって、かなり気を抜いているでしょ?」
「え? 合ってた? そうなんだ、、すごいな~」
また他人事のように言っています。
「あなたが、そのPCで検索して行き着いたのは偶然じゃなくて必然なんだよ。あなたはね、
とっても憑かれやすいから、知らないままそこを通り過ぎると連れてきてしまうからね」
「そうか、、でも明日そこを通り過ぎなきゃいけないんだけど、、」
「同情したらダメ。早く成仏してくださいっていう念くらいがちょうどいいと思う。それも
軽くね。立ち止まってもダメだよ」
ーーーーーー
次の日、昼過ぎに勤め先を出て事業部に向かいました。
最寄りの駅に着いて殺風景な街の中を歩いていきます。
相変わらず何年経っても変わらない街。
やがて事業部の建物が見えてきます。守衛室で受付をすまして玄関に。
昨日、さとこ が言っていた事をすっかり忘れていたんですが、
やっぱり言った通りの場所に、花と水が、、、
「やっぱり本当だったんだ、、、、」
私は気になりながらも 昨晩 さとこ に言われたようになるべく気にしないように、でも
成仏してください、、という念だけは持ちその場所を通過しました。
景気が悪くなると人間関係もおかしくなってくるものです。
私の会社の雰囲気も良くはありません。
この景気が良くなり、早く多くの人が幸せに感じられる世界になってほしいと思います。
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先にブログの方でもお伝えしていますが、私の勤務先より電車等の移動で2時間ほどかかります。
年に数度の事なんですが、その街はいわゆる工業団地のある土地で、何の風情もない殺風景な
ところなんです。マス目で構成された広い道。郊外にある典型的な店舗。街にはあまり人が歩いて
いません。何も関係が無ければ車で通過してしまいそうな場所です。
私はどちらかというと風情のある街が好きですので、この街は絶対に住みたくないと前々から
思っていました。何となく生気のない雰囲気を本能的に感じていたのだと思います。
最寄りの駅から徒歩20分ほど歩いて事業部に着くのですが、途中の光景がこんな様子ですので
だんだん寂しい気持ちになってしまいます。
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出張の前日の夜の事です。
私は何となくPCの検索サイトを閲覧していると自分の会社の事が書いてあるページに行き着きました。
「へ~」と見ていたのですが、そのうちどうも事業部で年末に亡くなった方がいるという内容に
なり、どうも社内で自殺した、、、などと書いてあります。
「え~~!! 社内で自殺者!! こちらには何の情報も回ってきてないよ」
「明日出張なのに、そんな事が起こっていたなんて。。」
私はPCを見ながら思わず声をあげてしまいました。
テーブルの向かいには さとこ がいますが何やら携帯でメールを打っているようで、私の事は
気にしていないようです。
「ねえねえ、会社の中で亡くなってしまった人がいるみたいだよ。自殺だよ。そこまで追いつめ
られるって相当だったんだろうね、、」
相変わらず さとこ はメールを打っていますが、私の言葉に少し反応したようで、
「え~とね、、5階のトイレの窓から飛び降りたんだね。建物と建物の間に落ちたみたい、、
花とね、水がお供えしてあるよ」
「1階に扉がない? その扉の奥は暗い雰囲気だな~。そこにこの人はいるよ。でもね、5階の
トイレの窓にも下半身が引っかかっているんだよ。死にたい気持ちと生きたい気持ちで最後まで
迷っていたんだね。死んじゃったんだけど魂が分かれちゃってる」
「落ちた場所って人通りが多くない? この人は自殺をした罰で多くの人に踏みつけられる事に
なってしまったんだね。。自殺はね絶対にしちゃいけないんだよ。死んでそれで終わりじゃなくて
同じ苦しみがずっと続くから、、」
さとこ は事業部に行った事はありません。
でもメールを打ちながら語った言葉は建物の構造と合致していました。
事業部の建物は5階建てで1号棟から3号棟まであります。
各階には細長い窓のトイレがあり人の幅ギリギリくらいの窓が建物の端にあります。
1号棟の建物が一番古く、1階は会議室が何箇所かあるんですが普段から省エネで照明が消されて
いて暗い雰囲気です。また1号棟に隣接した2号棟に行くための簡易的な鉄の扉が1階にはあります。
そして全ての社員はこの1号棟と2号棟の間を通ってその先の3号棟の玄関に出入りしています。
「なんで分かるの? しかもメール打ちながらって、かなり気を抜いているでしょ?」
「え? 合ってた? そうなんだ、、すごいな~」
また他人事のように言っています。
「あなたが、そのPCで検索して行き着いたのは偶然じゃなくて必然なんだよ。あなたはね、
とっても憑かれやすいから、知らないままそこを通り過ぎると連れてきてしまうからね」
「そうか、、でも明日そこを通り過ぎなきゃいけないんだけど、、」
「同情したらダメ。早く成仏してくださいっていう念くらいがちょうどいいと思う。それも
軽くね。立ち止まってもダメだよ」
ーーーーーー
次の日、昼過ぎに勤め先を出て事業部に向かいました。
最寄りの駅に着いて殺風景な街の中を歩いていきます。
相変わらず何年経っても変わらない街。
やがて事業部の建物が見えてきます。守衛室で受付をすまして玄関に。
昨日、さとこ が言っていた事をすっかり忘れていたんですが、
やっぱり言った通りの場所に、花と水が、、、
「やっぱり本当だったんだ、、、、」
私は気になりながらも 昨晩 さとこ に言われたようになるべく気にしないように、でも
成仏してください、、という念だけは持ちその場所を通過しました。
景気が悪くなると人間関係もおかしくなってくるものです。
私の会社の雰囲気も良くはありません。
この景気が良くなり、早く多くの人が幸せに感じられる世界になってほしいと思います。
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