特集『ここがヘンだよ信州人』


第5回目の今回は、

信州の郷土料理を中心に

ご紹介していきたいと思います😊






さて、、信州の郷土料理といえば、、


県外の皆さんの

頭に思い浮かぶもののひとつに、


『おやき』


が、あると思います😊






もちろん、僕も異論はありませんが、

ただ、、


やっぱり長野県って広くて

いろんな文化が入ってきてるんですよね😅






だから、僕が子供の頃には、

生まれ育った南信では、

『おやき』というものを

見かけることがほとんど無く、


おやきを初めて食べたのは、

確か、小学校高学年だったか、

中学生ぐらいの頃だったか、、


南信育ちの僕にとって、

子供の頃から食べ慣れた

懐かしい味といえば、、


『おやき』じゃなく、

『五平餅』なんです😊


南信は、

愛知県や岐阜県が近いので、

そちらの食文化が入ってきてるんですね。






『おやき』の画像。


『小川の庄』さんのいろり焼きおやき。






飯田市のお蕎麦屋さん、
『あすき』さんのセットメニュー。

五平餅と天ぷらまんじゅうも付いてます。





こちらは妻籠宿で食べた五平餅。





せっかくなので、
変わり種のおやき画像も😆

長野市の『ほり川』さんのおやき。





おやきの上にピザソースやチーズや、
お好み焼きソースがかかった、
モダンなおやきです😊





さて、、先ほどの画像でも出てきた
郷土の味………

『天ぷらまんじゅう』。





お彼岸やお盆などによく食べました😊

大人になるまで、
天ぷらまんじゅうは、
全国的、一般的食べ物だと思っていました🤣

それぐらい、、
僕が生まれ育った南信では、定番です😊


おやつに食べるわけじゃなく、、

親戚等が集まった時に、
お寿司や煮物やいろんなごちそうの中に、
海老や野菜の天ぷらと一緒に、、

僕個人的感覚ですが、
いろんな料理を食べながら
口直し的に天ぷらまんじゅうを
食べてたような気がします🤣🤣

食べたことがない人の中には、
まんじゅうの天ぷらなんて気持ち悪い……
って思う方もいるかもしれませんが、

一口サイズで皮が薄くて
あんことサクサクの天ぷらの衣の油が
何故か、スゴく合うんですよ!!

僕にとって、
子供の頃から慣れ親しんだ味です😊





…………そして、、

親戚の集まりといえば、、

北信、中信のほうはわかりませんが、
わが南信地域では、、

冠婚葬祭といえば、
90%以上の確率で出てくるお料理が、

『鯉の旨煮(甘煮)』。

画像は、
近所のスーパーで撮ってきました😅





これもね、、
大人になるまで、
全国共通で冠婚葬祭に出される料理だと
思い込んでましたよ🤣





鯉といえば、
長野県では特に『佐久鯉』が有名ですが、、

(たぶん)長野県全域に
鯉を食べる文化があると思います。





鯉の旨煮、鯉のあらい、鯉こく、
などがありますが、

少なくとも我が南信では、
『鯉こく』には馴染みがなく、
過去に食べた記憶もありません。





僕の子供の頃の思い出といえば、

父親が会社の人の結婚式に呼ばれると、
必ず、折り詰めに鯉の旨煮を
入れて帰ってきて、
それを頂戴して食べてた事😆

骨が鋭いんですけどね、、😅
でも味は大好きでした😆





なんで鯉を食べる文化があるのか、、

思えば僕が子供の頃、、
近所の家にも友達の家にも、、

どこの家にも大概、庭に池がありました。

僕の実家にももちろんありました。

(近年では庭に池がある家なんて
少なくなりましたが)





イメージ的に、
庭に池がある家なんて
お金持ちの家かもしれませんが、、

僕が子供の頃の地元では各家庭に
池があって鯉が泳いでた。


たぶんね、、

僕が生まれるよりずっと昔、
食糧難だった時代には、

各家庭で食用として
鯉を飼育してたんじゃないかと思う。

冠婚葬祭といった大切な日の
ごちそうとして。





そんな時代の名残の池が
僕が子供の頃にはまだ残ってたんだと思う。

もちろん、僕が子供の頃にはもう、
『結婚式で池の鯉を食った』
なんて話は聞いた事なかったし、

だいいち、、錦鯉が泳いでたし、、

もう完全に観賞用の飼育でした。


たぶんそうだったんじゃないかな?


長野県には海がないから、、

食文化にもちゃんと理由がある。





『マトン肉』も然り。





子供の頃、
近所の地域の行事とか集まりとかあって
打ち上げは焼き肉…………って時、

お肉はほとんどマトンでした😅

豚肉や牛肉を焼いてた記憶が無い💦





だから子供の頃の僕は、
『焼き肉』って聞くと、
あのマトン肉独特の臭いを思い出す😅

『焼き肉』イコール『マトン』でした🤣





これも昔ながらの食文化。

信州は寒いから養羊が盛んで、
マトン肉が安価で手に入り易かったのでしょう。





長野県でも、ジンギスカン、
………っていう言葉を使いますが、、

全国の皆さんが知ってる、
いわゆる北海道ジンギスカンとは、
ちょっと違います。





あのジンギスカン鍋は使わず、
普通に鉄板の上で焼いて食べます。





『焼き肉』の事を
『ジンギスカン』と呼んでる地域もある🤣🤣





伊那市のご当地グルメ『ローメン』も
マトン肉を使っています。





うにくるブログでも何回も登場してますが、

『ローメン』は、
見た目は焼きそばみたいですが、

まだ冷蔵庫が一般的に普及してなかった時代、
日持ちさせるために
一旦蒸してから保存した麺、、
いわゆる蒸し麺を使い、

地元で手に入り易かった食材、
マトン肉とキャベツが入っています。

画像は伊那市のローメンの名店
『うしお』さんのローメン。
目玉焼きはトッピングです。





ローメンはお客さんが卓上調味料……

ニンニク、ソース、お酢、
醤油、七味、マヨネーズ等々、、

を使って、
自分好みの味にカスタマイズして
食べるのが基本。





だから、
提供されたそのままの味付けは
かなり薄い事が多くて
マトン肉の臭いばかりが目立ってしまう💦





だから、
ちょっとハードルが高いご当地グルメだと
僕は思っています😅





いや、、
昔からの伝統あるお料理なので
ご当地グルメというより、
郷土料理と言ってもいいと思います😊

地元ではお酒を呑んだ後の〆に
ラーメンじゃなくローメン、、
っていう人もけっこういるみたいですよ😆





そして、、
マトン肉と同様に
信州で昔から食べられてきたのが、

『馬肉』





飯島町の『あかさか』さんの
『さくらライス』





駒ヶ根市『若松』さんの
『おたぐり』





『おたぐり』とは、
馬モツを煮込んだ郷土料理。

腸を塩水等で洗うとき、
たぐり寄せるような動作をすることから、

『おたぐり』と名付けられたらしいです。





他にも、、
馬肉料理といえば、

すき焼きのお肉に
馬肉を使ってる地域もあるらしく、、

僕はまだ食べた事ないので、、
いずれ『さくらすき焼き』、、
食べに行きたいと思っています😊





鯉は食べるわ、羊は食べるわ、
馬は食べるわ、、

生きていくために、
何でも食べてきた信州人。





最後にご紹介するのはアレ🤣





『昆虫食』





見た目NGな方もいるかもしれないので
あえて料理画像は載せません😅


近年話題になることが多い昆虫食。
主に我が南信………伊那谷が有名です。

………っていうか、
もしかして北信、中信には、
昆虫食の文化は無い?

僕にはわかりません😅





子供の頃、
父親が晩酌のツマミに、
イナゴの甘露煮(佃煮?)を
食べてるところから、
お裾分けしてもらって
普通に食べてました😅





はっきり言って、
しっかり煮込んで味が染みてるので、
そんなに昆虫の味はしない気が………

苦手な人はやっぱり、
フォルムですよね🤣





イナゴの他にも、
蜂の子とかザザ虫とかありますが………

やっぱり、、
食糧難だった昔の信州の人達にとって、
貴重な食料だったんですね。





……………………ん?

昔は、、
信州だけが食糧難だった
わけじゃないですよね?💧





実は、
昆虫食の文化って伊那谷だけじゃなく、

昔は全国で、、
他の地域でもあったらしいです。





じゃあなんで伊那谷の昆虫食だけが
有名なのかというと、、





伊那谷だけが、昆虫食を商売にした…………





缶詰め等に加工して、
東京方面の販路を開拓したから………

だから有名になったらしいです😊





ちなみに、、
昆虫食の地元に住む僕ですが、、

現在、、
食べる機会はほとんどありません😅💦





スーパー等でも普通に売ってるんですが、
『珍味』扱いなので、
庶民にはけっこう高額なんですよ💧





現在、
世界的にも注目を集める昆虫食………
今後、どうなるのでしょうか?





さあ、最後の最後にオマケ。
郷土料理じゃないですが………😅

長野県民なら誰でも知ってる人気商品。

『ビタミンちくわ』





『ホモソーセージ』





製造してる会社は長野県じゃないし、

長野県だけに出荷してるわけでもないのに、

何故か、
長野県でメチャクチャ売れてて、、

どこのスーパーでも売ってて、、

長野県民にとって、
ご当地グルメ、ソウルフードと
言ってもいいぐらいに有名な商品🤣😅


…………考えてみると、、
どちらも魚肉だよね😊

やっぱり海なし長野県…………

海のものに憧れ、
執着があるのかもしれません😊





さあ、次回はこのシリーズ最終回。

郷土料理………というより、
ご当地グルメ…………的なものを
ご紹介していきたいと思います😊





……………続く。