災害を考える。 | 横山翼の「おなか」から読み解くココロとカラダ

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美容も健康もダイエットも、あなたをつくるのは食べているもの。食が基本。



被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。


九州南部地方の水害から1日経ち、本日もまた凄まじい雨量が被災地だけでなく日本列島各地を襲っています。

被災地の被害が拡大しないことを祈る一方で、被災地以外の地域でも降雨量が100ミリを超える地域では十分に注意してほしいと思います。


一般的には、100ミリを越えたあたりから、土砂災害は起きてもおかしくない状況と考えるようです。

警戒して無事なにも起きなければ、よかったなの一言で済みます。

しかし、安易な判断をして被害に巻き込まれたら、とても笑えるものではありません。

水辺近く、それから山間地域の通行や、危険だと予測される場所へは必ず近づかないようにしてください。

また雨が止んだ後も地盤はすぐには乾きません、緩んだままです。振動などなにかの拍子で一気に崩れることもあります。

今後のお天気や状況にも、警戒してください。

もし今後避難で移動される時は、必ずこれからどこからどこへ避難するかを誰かに連絡して移動するのがいいと思います。

所要時間どれくらいで移動が完了するか、連絡してついたら報告する、時間がかかりすぎていたら、連絡してくれ、つながらなければら誰かに連絡してほしい、というようなことも有効です。

独りで避難途中に被災するとなにもできなくなるかもしれません。

少し考えてみられるといいかもしれません。




水害に関しては各自治体が出しているハザードマップを必ず確認してください。

かなり有用な精度の高い情報が出ています。

またこれから引っ越しを検討される方も、引っ越し先のハザードマップを事前に調べておくことは非常に重要です。

床上浸水などの被害を受けると、家具家電家財道具一式ダメになることがあります。

お金で代わりが効くものもあれば効かないものもあるでしょう。

保険が効いても車両などは、大量に需要が発生したとき、すぐには供給できないこともあります。

さらに汚泥は下水や浄化槽を巻き込み、とても危険な凶器になります。

破傷風などはあっという間に進行します。小さな引っ掻き傷程度でも、感染します。

精神も緊張状態が続き、蒸し暑い中での作業になると免疫も落ちます。

暑い時期ですが、必ず防護をし、また作業服の徹底した洗浄などの措置が必要です。


被災地の状況ですが、報道はコロナウイルスばかりが目立ち、あまり情報は上がってきません。

限られた時間での報道で全体の把握がどこまで出来るのかというのも懐疑的なことは311以降ご存知かと思います。



熊本日日新聞のSNSには直接被災者からの声が寄せられているようです。


https://kumanichi.com/0704gouu_info/




これからのことを考えよう。


今回もまた被害が膨らんだ背景には予報や予測を上回る雨量で降ったことがあげられています。

災害時の対策ガイドラインがない地域はおそらく日本では無いと思います。

機能するかどうかは検討や議論の余地はあると思いますが、

同時にその予測を大きく上回る災害が起きる時代になっているということが激甚被害が減らない理由です。


急務で対応や対策を。

とマスメディアでは喧伝されますが、え、ちょっと待って。

それはどこからお金が出るのでしょう?

おおよそは各地の自治体です。

お金がないために、防災は特に後回しになりがちです。

そして予算がついたとして、それは誰が責任を持ってプランを制定し、実行するのでしょう?

防災はさまざまな観点の検討が必要であり、対策にはプロの手を借りる必要があります。

激甚被害が増えている今はますますその需要は高まっているのではないでしょうか?


先にも述べたとおり、災害が予測を上回るようになったと言われるようになって何年もの時間が過ぎました。

しかし追いつかないのは、ダムなどのハードを整える、河川工事、などすべて莫大なお金と時間がかかります。

ですから急務で対応して、今のこの状況だと捉えてもいいかもしれません。


災害に関しては備えてなにもなければそれでよしで、何か被害があればそれだけでアウトです。

つまり成果が見えにくく、かつ、そのために予算をかけ続けなければなりません。

各自治体からすれば、住民の生活圏に災害リスク地域があるだけで、対策にずっと資源(お金と人と時間)をさき続けなければなりません。

人口減少が叫ばれる現代においては、このリスクはさらに自治体を弱体化させる要因になります。

当たり前なのですが、たった1人でも被害者が出れば、救助を放置することはできません。

1人の人間を救うために、多くの資源が割かれてしまいます。


災害リスク地域の選定は、ハザードマップを見てください。高い精度で信頼できるものです。

今後は積極的に被災リスクのある地域からの移転移住を進めていかなければ、いけないのではないかと思います。


個人の視点で考えても、被災で生活が一変することは想像できますので、なるべく避けて生活をしたいものです。

また被災リスクのある地域に家族が住んでいたら、心配でたまりませんし、被災することがあれば他のことをおいて駆けつけると思います。それはある意味で美しい話かもしれませんが、最初から被災リスクのない地域に住んでくれたらそんなことも起きません。

無用な心配も手間も費用もかからないのです。

思い出がある、済み慣れている、それだけでなく職場から近い、さまざまな理由があり、自宅から離れられない理由も理解はできます。

しかし、災害で家が流されたり、浸水すれば一瞬でその大事なものは無くなります。

また命を失ったり大きく健康を損なえば、大切にしていたものなど霞みます。

ですから、私たちは今シビアに選択をしていかなければならない状況に立たされていると言っても良いでしょう。




災害は今や他人事ではありません。

明日は我が身かもしれません。


日本のみならず中国でも水害が報告されていますが、今後の被害次第では今年は深刻な食糧難に見舞われる可能性があります。

被災地の作物被害が報道されることがほとんどありません。そのためにどうなるのか簡単には予測がつきにくいのですが、

中国に原産を持つ食料事情はたくさんあります。

すべて中国産じゃくても、一部材料に使用している、または育てるまでに中国由来のものを使用していることはとても多くあります。

もやしもタネは中国産ですよ。


こんなことを書きながら、まだ食糧難に備えるためにどんなことができるだろうか?

あまり良い解決策は見つかってません。

できるなら信頼できる生産者とつながり、米のルートを確保する、それはすすめられますが、かと言ってすべての人にそれを推奨しても耐えうるのか考えると疑問です。

解決策はまだ見つかっていません。対応策もあまり。。。収穫から収穫まで、期間が開くのもそうですし、栽培地がダメージ受けると、すぐには復旧できません。

農地とはそんな簡単なものではありません。

日本でも農家の廃業も、珍しいことではありません。災害きっかけにできなくなることはあります。


生産が下がったまま、ずっといるとは考えていませんが、人が飢えるには十分な期間があり得るかもしれません。




まとめ


被災地の状況をメディアだけに任せないで、まずは自分で知ってみることは、被災地支援の一歩目になります。


そのあと自分が無理のない範囲で、支え合うことを推奨します。

ボランティアに向かわれる方は、ご自身が倒れてしまうなど二次災害を引き起こさないように十分に留意してください。

募金等はいくつかありますが、自治体のサイトなどにも、義援金受付などあります。

募金や寄付金などは、いちばん相手側に負担が少ないものです。

初動の今は、安全に生活できる環境確保と被害の拡大防止が最優先です。支援物資が欲しいという声もあると思いますが、今後必ずお金は必要になります。

支援したいけど、あれこれ考えることは難しくてわからない人は、ご自身が負担できる金額で募金するのがよいかなと私個人的には考えていますよ。


それも大変な方はマスメディア以外にも目を向けて情報をとってみることをするのが支援の第一歩になります。助けるなら助け先がどうなっているのか知らなければなりませんからね。


すべての方におすすめなのは、自分が生活するエリアのハザードマップを確認しておくこと。

リスクの確認と、万が一の避難経路と避難先。

避難所は実は規模が足りません。

全員が快適な生活を営めるものではありません。

あくまで、一時避難だと考えるといいでしょう。

しばらくの間身を寄せられるところはどこかなと調べておくことも良いと思います。


防災グッズ、避難グッズを確認しましょう。

1週間程度自活できるのが目安です。

夏場は水分が多く必要ですし、衛生用品も多少必要です。また冬場は防寒対策が欠かせません。

シーズンレスなど一時避難グッズと、本格避難用、それから防災用備蓄の3つに分けて考えるといいと思います。


引越し等をお考えの方も同様に。


それから災害リスクが少ない地域への転居等は視野に入れてみてはどうでしょうか?

とにかく防災や復旧や、そういうことにお金がかけられる自治体というのはそう多くありません。

災害に強い自治体を選ぶという基準もあって良いと思います。

僕個人は実は昔から気にはしていて東京を離れてからは、ずっとその基準を満たすエリアでしか物件を探していません。


食料の懸念については今後も情報を取ることをおすすめします。

当ブログではあまり扱うテーマではありませんが、必要だなと感じたら取り上げるようにします。