築地場内のあの「山はら」であんこう鍋をいただいた。
酒持込み可なので銀座で日本酒や焼酎を買い求めていそいそと向かう。

進入禁止マークのあるこんなところをくぐり抜け

倉庫の裏手に店が見える。

やや傾いた感じの店の二階に上がる。

ビールなど飲みながら馬券話に興じていると、いきなり登場したのがこの刺し身の山だ。
どれも大ぶりで新鮮。
特に美味しかったのは富山近海で獲れたマグロの赤身。
トロよりもこちらのシンプルな美味しさにやられた。
店の御主人によればその昔トロなどは車夫、馬丁の食べ物だったという。
まあこの集まりは馬丁さんみたいなものではあるが。

刺し身の段階でかなりお腹は満ち足りてくる。
次に登場するのはこの鯛の入った鍋。


実はこの鯛があんこう鍋の出汁になる。
鍋の材料もすべて新鮮。魚はもちろんだが、シイタケやシメジもプリプリだ。
まずは初めにつみれだけを炊いていただく。

そしていよいよ大量のあん肝を投入しあんこう鍋がスタートする。

プリプリのあんこうが何とも言えない。
一同、馬の話は忘れて幸せな気分に浸る。
鯛の身もほぐしておいしくいただいた。

そして〆はもちろん雑炊。
最後まで美味しく突っ走った。

帰り際にご主人が見せてくれた富山の近海マグロ。
これが最強だった。


外に出るとそこは夜の市場。
そして月食が始まっていた。
楽しい忘年会だった。