『少女バーディ 大人への階段』
Catherine Called Birdy
2022年 イギリス [108分]
監督:レナ・ダナム
製作:エリック・フェルナー/ティム・ビーバン/レナ・ダナム/ジョー・ウォレット
製作総指揮:マイケル・P・コーエン/リズ・ワトソン/ティリー・コールソン/シアラズ・シャー
原作:カレン・クシュマン
脚本:レナ・ダナム
撮影:ローリー・ローズ
美術:ケヴィン・クイン
衣装:ジュリアン・デイ
編集:ジョー・クロッツ
音楽:カーター・バーウェル
キャスト:ベラ・ラムジー/レスリー・シャープ/ソフィー・オコネドー/ジョー・アルウィン/アイシス・ヘインズワース/ディーン=チャールズ・チャップマン/ポール・ケイ/ビリー・パイパー/アンドリュー・スコット 他
[解説]
多くの10代の女性主人公と同じように、レディ・キャサリン(バーディとして知られる)は活発で賢く、冒険好きな女の子。彼女を訪ねてくる求婚者はいつも追い払ってしまう。家族はバーディを嫁がせようと必死だが、彼女の想像力、反抗的な態度、時代を先取りした独立心が両親との衝突を招くことになってしまう。そんなとき、バーディのもとに最後の求婚者が現れるが、それは下品極まりない男だった。家族は一体どうするのか、絆が試される。
Amazon Prime Videoで2022年10月7日から配信。
これは、恵まれた家柄でいながら、フツーの乙女でありたいと思っている厨二の女子のお話ですね。ちょっと似たお話を観ていました。乙女のバラ色の夢?みたいな。
主演のベラ・ラムジーの屈託なく真っ直ぐな眼差しが、まさにこの映画のテイストに合っていると思います。
押し付けがましくなく明るく軽く、それでいて結構それなりに深い、という。
●登場人物
・キャサリン♀:バーディの愛称を持つ14歳
・モーウェナ♀:慕っている乳母
・パーキン♂:ヤギ飼いで親友の男の子
・ロロ卿♂:バーディの父/酔っ払いで裕福
・アシュリン♀:母/世間では美人
・エドワード♂:兄/修道士わりと面白い
・ロバート♂:2番目の兄/むかつく嫌な奴
・メグ♀:乳搾り係で友人
・サイドボトム卿♂:体が不自由な高齢者
・ベレニス♀:その妻
・アリス♀:友人
・ジョージ♂:憧れの叔父
・エセルフリサ♀:叔父が夢中の恋人
・ジョンマーゴー8世♂:最後の求婚者/髭もじゃの下品
成長過程の少女の価値観を、ある意味ノーテンキに示すライトコメディなので、 バーディの身の回りの狭い範囲のふとしたお気に入りや嫌悪だけを切り抜いたものですが、厨二の頃なので生理の始まりを冷静にリアルに描いています。
"当て布"の折り方とか当て方が、乳母モーウェナの指導が妙にリアルです。女の子は大変ですね。
そのほかでは、悪ぶれる訳ではないのだけれど、荘園の維持のために嫁に出すことを決する没落貴族のパパ上ロロ卿が、やっぱり娘は出せないと翻って、彼と決闘する結末の大団円が、まぁまぁヨカッタよかったという小品でしたww。