原石のお宝映像?

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 『カリブの白い薔薇』

Una rosa de Francia

 

2006年 スペイン/キューバ [100分]
監督:マヌエル・グティエレス・アラゴン

脚本:マヌエル・グティエレス・アラゴン/セネル・パス

キャスト:ホルへ・ペルゴリア/アレックス・ゴンサレス/アナ・デ・アルマス/ブロセリアンダ・エルナンデス/ロクサーナ・モンテネグロ 他

 

[あらすじ]

1930年代、アメリカの禁酒法時代。酒の密輸や不法移民の密航が盛んに行われていたキューバ・ハバナ。シモンは自前のオンボロ船で密航を繰り返し、米軍のパトロール船に追撃されるが、若き船乗りアンドレスに命を救われる。恩義を感じたシモンはアンドレスを弟分にし、行きつけの高級娼館に連れていく。そこでアンドレスは可憐な美少女マリーと出会い、恋に落ちる。二人は一緒にニューヨークへ逃亡することを誓うが、突然マリーを連れ去ったのは、密かに彼女を愛していたシモンだった…。©2005 TORNASOL FILMS.SA ICAIC AUDIOVISUAL ※この解説はテキトーなので当てになりません。少なくとも時代は1950年代のようです。

 

 今でならアナ・デ・アルマス主演というだけでコアなファンには効き目があります。

 フィルモグラフィーによると、この映画が実質デヴュー作のようで、めちゃフレッシュなアナを鑑賞できます(かわえーw)

 σ(^^; 個人としては2017年の『ブレードランナー 2049』で、彼女を"発見した"とキッチリ刷り込んでいるので、ポン作やチョイ役でも遭遇すると嬉しいです。最近お目にかかったのはクレイグボンドの最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でした。CIAのエージェント似合ってましたわ。

 

●登場人物

シモン♂:密航者や娼婦で稼ぐ船乗り
マリー♀:売られてきた17歳の美少女
アンドレス♂:シモンの弟分
 
 キミはニューヨークに行きたいか〜?w
というわけで、その頃のキューバの貧しい人々は命懸け、着のみ着のままで密航してあわよくば自由の国アメリカに行き、、と夢を描いていたんでしょう。
 
 主人公のシモンはちっぽけな貨物船の船長で、密輸や密航者を運ぶのを生業にしているようないい加減な男。海岸まで密航者を送って「真っ直ぐ行けば自由の女神に会える」なんてもっともらしいことを言い小声で(運がありゃあな)というテヘペロ野郎。←それなりに心配はしてますが、べつに責任取るでもなしのお気楽野郎ですね。
 
 領海をうろちょろしてますから警戒中のコーストガードの巡視船の銃撃に遭って、弟分の青年アンドレスが負傷。当然港の娼舘にもコネがあって、担ぎ込んだことでボーイ・ミーツ・ガールでマリーとほんわかします。
 で、上玉で商品として高く売れると踏んでいたマリーのフェロモンに当てられ?、柄にもなくおっさんずラブで、嘗てない気持ちになってしまったんでしょうね。紆余曲折があって、ラストには二人の渡航を陰ながら見送った、といったお話です。
 
 ↑の解説に注釈入れてますが、1930年代の話ではない根拠はセリフにアイゼンハワーの名前が出ることと、ワンピースのデザインなどです。舞台がキューバなので50年代のアメ車の実車が結構残っているのが雰囲気づくりには良かったかな。
 初期のDVDのパッケージは、なにやらエロ満載のポルノチックなものですが、これはプロモーターの仕業でしょう。
 配信時のタイトルにはアナ・デ・アルマスを冠してますねw。