卒業を迎える君達へ | サトルのマイペースな日常

サトルのマイペースな日常

その日の気分で不定期更新。基本的に思ったことや趣味の話題が多めです。義務感にならない程度に続けるブログ

今日は茨城県立高校の卒業式。高校を卒業をして11年目のアラサーのオジサンから卒業を迎えたあるいは迎える君達へのエールを贈りたい。


高校を卒業して10日後、自動車教習所の帰り道に東日本大震災で被災した。大学の入学は今までにない不安だらけの中でスタートし、不安がキャパオーバーして休学し、デイケアに通いながら復学した。色んな人達に助けられながら休学期間を含めた5年間で無事に卒業するも就職活動は全滅に学校に通うことを終えた解放感と将来への不安が入り混じった学生生活の終了だった。アパートを引き払う際に物で溢れていた部屋が何もない空間になった時、軽くなった気持ちと寂しさが入り混じっていた。あの日から柏には一度も行っていない。行く必要性を一切感じないからだ。


卒業から半年間はとにかく遊んだ。課題に追われることも無い日々は小学校入学前以来だったからだ。ただ、日に日に不安に駆られ、主治医の先生に頼んで就労訓練を受けることになり現在に至る。


卒業は解放感と不安でいっぱいだ。僕もそれを経験したから良く分かるよ。今の世の中はコロナ禍で不安だらけだろう。確かに不安を煽るニュースは人たちは多い。ただ、行動を起こせば助けてくれる人は必ず出てくる。これは4月で30歳となる僕の経験則だ。そうやってここまで来た事は胸を張って言える自信がある。


学校を卒業しても競争は続く。でも、焦る必要性はない。学校を卒業してからの人生は自分のペースでしか進められないんだ。僕も昔は不安が強くてとにかく焦った。でも、歳を重ねる毎に自分のペースで歩いて走って行けば良いと分かってきた時、物凄く楽になった。義務感がなくなったからなのか競争を強いる人達が減っていたから楽になったのかとにかく分からないけど、自分のペースで歩いて走れるようになった際に見えるようになった景色も沢山ある。一日一日が尊く感じられるようになった気がした。


学校を卒業はゴールじゃなくてスタートだと良く言われる。それは正しいのかもしれないけど、本当のスタートは人によって全く違うのかもしれない。世の中には様々な人がいる。だからこそスタートは人によって違うから焦らなくて良いんだよと僕は伝えたい。これから先の人生は君達自身のペースで掴み取るものなのだから。