過去に「Excel テーブル(1)」記事や「Excel テーブル(2)」記事などでご紹介してきた「テーブル」機能ですが、まだまだ利用している方が多くない印象があります。
そこで、改めてテーブルを利用するメリットをまとめておきます。
Excelのテーブル機能の最大のメリットは、表の管理やデータ処理を自動化・効率化できる点です。
データの追加や並べ替えに伴う手作業(範囲の再指定や数式のコピーなど)が不要になり、作業時間を大幅に短縮できます。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 自動拡張と数式の自動入力
データを追加するとテーブル範囲が自動的に広がり、数式も下のセルへ自動コピーされます。
下図は、小規模ですが、テーブルとした「会員名簿」の例です。

例えば、テーブルの下、セルA12を選択し、そこに「1010」と入力すると、自動的にテーブル範囲が拡張され、データの追加が容易にできます。(下図)

あるいは、テーブルの左下にある太字の鍵括弧のようなマークを下方にドラッグしてもテーブル範囲の拡張ができます。 - 範囲指定の手間を削減
関数(VLOOKUPや XLOOKUPなど)の参照範囲にテーブルを指定しておけば、データの増減に応じて範囲が自動調整されます。
例えば、テーブルの外のセルに
=COUNTIF(会員名簿[性別],"男")
と入力すれば、「会員名簿」テーブルの「性別」列データが「男」であるセルの個数を返してくれます。
また、このテーブルを VLOOKUP関数の参照範囲として適用してみると、例えば
=VLOOKUP(1003,会員名簿,2,FALSE)
と入力すれば「山下 貴嶺」と返されます。
このように参照するセル参照をテーブルの構成名で参照でき(構造化参照)、数式の可読性が高まります。
また、テーブル内の一部データを削除などしても、これらの数式を修正することなく、参照範囲が自動調整されます。 - 集計行のワンタッチ追加
[テーブル デザイン]-[テーブルスタイルのオプション]を開き「集計行」にチェックを入れれば、テーブルの最下行に「集計」行を追加できます。(下図)

集計行のいずれかのセルをクリックすれば、合計や平均などを計算することができ、フィルターで絞り込んだデータだけの集計も可能です。
例えば、「名前」列の集計セルで「個数」を選択すればその人数を表示し、「誕生年」列の集計セルで「平均」を選択すれば会員の平均誕生年が表示されます。
また、一部のデータを削除または非表示としても、表示されているテーブルについて人数や平均誕生年が表示されます。 - 見やすいデザインと視認性の向上
行が色違い(縞模様)になり、列の固定をしなくてもスクロール時に見出しが常に表示されます。(下図)

この機能は、テーブル内の任意のセルを選択しているときに有効となります。 - 高度な分析連携
フィルターボタンが標準装備され、ピボットテーブルとの連携もスムーズに行えます。
このように、テーブルとすることでいろいろなメリットがありますので、表データを作成したら「テーブル」とすることをお薦めします。