iPhone 12以降の機種で 5G に対応しています。
現在、都市部や人口密集部を中心として 5G を利用できます。
上記機種では従来の 4G、5G 間の料金に違いはありません。
iPhoneの料金プランは 5G に対応しているか否かではなく、契約内容やデータ容量、割引によって決まり、5G 対応機種なら追加料金なしで 5G ネットワークを利用できます。
ただし、5Gプランへ変更する際、キャリアによっては 3,850円の事務手数料がかかる場合があります。
さて、ご利用の地域によっては、5G の電波が弱かったりして接続が不安定な場所もあり、そういう場所では、安定な 4G を使ったほうが安心して使えます。
これは、外出や出張などがある場合に、自宅や職場では 5G が安定的に使えるけれど、出先では 4G を利用したほうがむしろ安定するということもあります。
そのようなときは、意図的に 4G に切り替えて利用しましょう。
iPhoneの 4G と 5G を切り替えるには、[設定]-[モバイル通信]-[モバイルデータ通信のオプション]を開きます。(下図)
その中の [音声通話とデータ]を開くと、「5Gオート」、「5Gオン」、または「4G」のいずれかが選択できる画面が現れます。(下図)
このいずれかを選択して設定します。
「5Gオート」はバッテリーと速度のバランスが取れた設定で、「5Gオン」は常に 5G を利用し、「4G」は 5G エリアでも 4G 回線のみを使用します。
つまり、モードの選択についてまとめると、以下のようになります:
- バッテリーの持ちを優先したい場合:「5Gオート」または「4G」を選択すると、バッテリーの持ちを改善できます。
- 高速な通信を常に使いたい場合:「5Gオン」に設定することで、最大限の通信速度を利用できます。
動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなど、パフォーマンスが重要な場面でメリットがあります。
ただし、バッテリーの消費が増えるため、バッテリー持ちをあまり気にしない人におすすめです。 - 「5Gオート」とすると、通信環境に応じて、5G と4G(LTE)を自動で切り替えるため、バッテリーへの負担が少なくなります。
- 通信速度よりも安定性を重視する場合:「4G」に設定すると、5G の電波が不安定な場所でも安定した接続を維持しやすくなります。
なお、上図の下部に見える「5Gスタンドアローン」とは、iPhoneが基地局だけでなくコア設備も 5G専用の設備で構成されたネットワークに接続し、高速・大容量通信、低遅延、そしてネットワークスライシングといった 5G本来の高度な機能を利用できるサービスです。
これまでの「5G NSA(ノンスタンドアローン)」は 4Gネットワークを補助的に利用していましたが、5Gスタンドアローンは全て 5Gの専用設備で構成される「真の 5G」とも言えるネットワークであり、対応するiPhone(iPhone 14以降など)と SIMカード、契約が必要です。
iPhoneの 5Gスタンドアローンが提供するメリット
- 5G本来の高速・大容量通信: 5Gの広帯域な周波数帯をより広く活用できるため、通信速度がさらに高速化します。
- 低遅延: 4Gとの連携がないため、ネットワークの遅延が少なくなり、応答速度が向上します。
- ネットワークスライシング: ネットワークを仮想的に分割し、用途(高速・大容量、低遅延など)に応じて最適なネットワークを提供する高度な技術が利用可能になります。
利用に必要なもの
- 5Gスタンドアローン対応 iPhone/iPad: iPhone 14シリーズや iPhone 15シリーズなどが対応しており、OSのアップデートが必要です。
- 5Gスタンドアローン対応 SIMカード(または eSIM): 既存の SIMカードではなく、5Gスタンドアローンに対応した SIMカードへの変更が必要です。
- 通信事業者の 5Gスタンドアローン契約: au、ソフトバンク、NTTドコモなどの通信事業者が提供する 5Gスタンドアローンサービスへの契約が必要です。
詳しくは、各キャリアの解説ページ、例えば auの場合はこちらをご参照ください。