Word文書では、文書本文を記載する領域の上側/下側の余白にそれぞれヘッダー/フッター領域が設けられていますが、PowerPointのスライドにはそのような余白領域は特に設けられていません。
代わりに、スライドの中にヘッダーとフッターを自由な位置に配置することができます。
下図は、一例として [デザイン]-[テーマ]から「ファセット」というテーマを適用し、さらに [挿入]-[テキスト]-[ヘッダーとフッター]をクリックしたときの画面です。

「ヘッダーとフッター」ダイアログが表示され、「スライド」タブの中には以下の 3項目について設定できるようになっています:
- 日付と時刻
- スライド番号
- フッター
なお、PowerPointには「ヘッダー」はありません。
上記の「フッター」が「ヘッダー」を兼用しているとお考え下さい。
それぞれのチェックボックスを入れると、右側にある「プレビュー」の中の対応する領域が黒くなりますので、既定での各項目の配置が分かりやすくなっています。
例えば「フッター」にチェックを入れると、プレビューの左下の細長い領域が黒くなります。
試しに、「フッター」にチェックを入れ、入力ボックスに「《パワーポイント入門》」と入力し、右下の「すべてに適用」ボタンをクリックします。
すると、タイトルスライドだけでなくすべてのスライドの左下の細長い領域に「《パワーポイント入門》」と表示されます。(下図)

実は、このフッターは、自由な位置に配置を変更し、テキストの書式も変更することができます。
例えば、タイトルスライドのフッターを選択し、フォントを「メイリオ」に、フォントサイズを 16 ptに、フォントの色を黄色に、そして太字に変更し、その位置をスライドの右上にドラッグしてみました。(下図)

タイトルスライドのフッターを配置や書式を変更しても、他のページのスライドのフッターには影響しません。
通常は、フッターや日付、スライド番号の配置や書式は、すべてのページのスライドで共通とすることが多いですね。
そんなときは、スライドマスターでそれらの配置や書式を設定するとよろしいです。
タイトルスライド(に限りませんが)を選択し、[表示]-[マスター表示]-[スライドマスター]をクリックします。
(PowerPointの最下部ステータスバーの [標準]ボタンを [Shift]キーを押しながらクリックしてもスライドマスターを表示できます。)
最初はタイトルスライドに対応するスライドマスターが表示されますが、左側に並ぶリストの一番上(少し大きなサイズで表示されている)を選択すると、スライド全体のベースとなるスライドマスターが表示されます。(下図)

右側画面の左下に、「《パワーポイント入門》」と入力されたテキストボックスがあると思います。
この中のテキストに、上記したような書式に変更し、そのテキストボックスを右上に移動します。(下図)

これで、すべてのスライドレイアウト、つまり左側に並ぶ個々のレイアウトでもフッターが右上に配置されます。
[スライドマスター]タブの [閉じる]-[マスター表示を閉じる]をクリックして元の編集画面に戻します。
(ステータスバーの [標準]ボタンをクリックして戻っても構いません。)
タイトルスライドや他のページのスライドを開いて、同じ場所にフッターが配置されていることをご確認ください。
スライドマスターでフッターを例にその配置や書式を変更することを試しましたが、通常使う「標準」画面で、必要であればフッターの配置や書式をページごとに変更することは可能です。
通常は、フッターなどの配置はスライド全体を通じて同じにすることが多いので、このままスライドマスターで調整する方法を覚えましょう。
ところで、最初の「ヘッダーとフッター」ダイアログには、フッター入力欄は 1つだけですね。
ときには、会社名・所属名・講演会名など複数のフッターを設置したいこともあります。
以下のようにして、フッターを複数設置することができます。
[表示]-[マスター表示]-[スライドマスター]をクリックしてスライドマスターを表示します。
すべてのスライドレイアウトに共通して配置するなら、左側のリストの一番上を選択します。
すでに設定されているフッター「《パワーポイント入門》」のプレースホルダーを選択し、[Ctrl]+[D]キーを押して複製します。
([Ctrl]キーを押しながらドラッグしてもよいし、通常のコピペ操作でも構いません。)
複製されたプレースホルダーを適当な場所に移動し、必要であればそのテキストの書式を変更してもよろしいです。(下図)

ただし、一番上のマスタースライドレイアウトに第2のフッターを設置しても、選択した [デザイン]-[テーマ]によってはこれが反映されないスライドレイアウトもあります。
例えば「ファセット」テーマでは、左側の上から 2番めのスライドレイアウトにはこの第2のフッターが表示されません。
そういったレイアウトマスターにも第2のフッターを表示したければ、設定した一番上のマスタースライドレイアウトで第2のフッターを選択し、[Ctrl]+[C]キーを押してコピーします。
続いて、上から 2番めのスライドレイアウトを開いて [Ctrl]+[V]キーを押して貼り付ければ、同じ位置に第2のフッターが配置されます。
今回は、フッターの配置と書式を変更するときを例としましたが、日時やスライド番号についても同様にできます。
また、会社のロゴなどを配置するときも、スライドマスターで統一的に配置することもできます。