パスワードや 2段階認証よりも安全ということで、パスキーへの移行を呼び掛けられています。
まだ、パスキーに対応していないアプリやサービスもたくさんあるので、全面移行とはなりませんが、対応するサービスについてパスキーに移行した方もおいででしょう。

私も少しずつ移行をはじめました。
常用している私の Windows PCで [設定]-[アカウント]-[パスキー]を開くと、現在までにこの PCに保存したパスキーが一覧表示されます。(下図)

 

基本的にパスキーとしては、顔認証、指紋認証、PIN、セキュリティキーなどが使え、それを変更したいときは、このリストの右端にある「…」をクリックして「パスキーを削除する」を選択して削除してから、改めてパスキーの設定をします。

そのリストの下部に login.microsoft.com という項目が 3つあります。
これらは Microsoftアカウントでサインインするときのパスキーです。
私の場合、複数の Microsoftアカウントを使っているのは、私個人の Microsoftアカウント以外に、当団体で使用している Microsoftアカウントで OneDriveにアクセスするためのものがあるためです。

ところが、厄介なことにこの PCから自分の Microsoftアカウントで OneDriveにサインインするときにパスキーを設定すると、他の Microsoftアカウントでその OneDriveにサインインするときにも同じパスキーが宛てられるのです。
つまり、Microsoftアカウントごとに異なるパスキーが作られるのではなく、この PCから Microsoftアカウントにサインインするときには 1つのパスキーが宛てられるということです。
ならば、一度このパスキーを削除して‥‥と考え、上記の「…」から「パスキーを削除する」をクリックすると、下図のアラートが出て、削除できません。

 

つまり、Windows PCにログインするときにも Microsoftアカウントでサインインしますが、OneDriveなど Microsoftアカウントでサインインするときにパスキーを設定すると、とにかく Microsoftアカウントでサインインするものにはそのパスキーが宛てられ、それを削除してしまうと、この PCにサインインできなくなります。
だから、login.microsoft.com にアクセスするためのパスキーは「削除できません」と拒否されます。

自分の PCから OneDriveにアクセスするときに、パスキーでサインインすることに抵抗感はありませんので、現状このままにします。
ただ、外出先の共用PCなどで、特に login.microsoft.com にアクセスするときにうっかりパスキーを設定してしまうと、削除できない事態となり、共用しうるユーザーにパスキーも共用しなくてはならなくなります。
これはセキュリティ上とても危険なので避けるべきです。

1つの回避策は、PCにサインインできている状態なら、[設定]-[アカウント]-[サインイン オプション]で「追加の設定」項にある「セキュリティ向上のため、このデバイスでは Microsoftアカウント用に Windows Helloサインインのみを許可する(推奨)」のスイッチをオフにします。
すると、OneDriveなどにアクセスするときに通常のパスワード入力も可能になります。
ただし、「推奨」と書かれているように、できるだけ「オン」とすべきでしょう。

 

以下に、パスキー設定における一般的な注意事項をまとめました。
これからパスキーを設定しようとしている方は、ご一読ください。

Windowsログインにおけるパスキーの注意点は、主に

  • デバイス依存、
  • 共有デバイスでの利用リスク
  • 紛失時のリスク

です。

パスキーはデバイスに紐づくため、設定したデバイスを紛失すると不正利用される可能性があります。
また、共有デバイスに設定すると、他のユーザーにもログインを許してしまうため、注意が必要です。

Windowsログインにおけるパスキーの注意点

  • デバイス依存:
    パスキーは、設定したデバイスに紐づいています。
    そのため、パスキーでログインできるのは、そのデバイスを持っている人だけです。
  • 共有デバイスでの利用リスク:
    共有PCなど、複数の人が使うデバイスにパスキーを設定すると、他の人が勝手にログインできてしまう可能性があります。
  • 紛失時のリスク:
    パスキーはデバイスに保存されるため、デバイスを紛失すると、パスキーも一緒に紛失し、不正利用される可能性があります。
  • フィッシング詐欺への耐性:
    パスキーは、フィッシング詐欺で偽サイトに誘導されても、正規のサイトでしか使えないため、安全です。
  • パスワードとの併用:
    パスキーを設定すると、パスワードでのログインが難しくなる場合があります。
    サービスによっては、パスワードでのログインを継続するためには、別の方法を選ぶ必要があります。
  • クラウド同期:
    パスキーのクラウド同期に対応しているサービスと、対応していないサービスがあります。
    クラウド同期に対応していない場合、複数のデバイスでパスキーを共有するには、それぞれのデバイスでパスキーを設定する必要があります。
  • 緊急時の代替手段:
    デバイスの故障や紛失など、パスキーでログインできない場合に備えて、代替手段を考えておく必要があります。

パスキーを安全に使うための対策

  • デバイスの厳重な管理:
    パスキーを設定したデバイスは、パスワードや生体認証などでしっかりロックし、他の人に使われないように管理しましょう。
  • 共有デバイスへの設定は避ける:
    共有デバイスには、パスキーを設定しないようにしましょう。
  • 生体認証の活用:
    パスキーを設定する際には、顔認証や指紋認証などの生体認証を併用することで、より安全に利用できます。
  • パスワードマネージャーの活用:
    パスワードマネージャーを利用することで、複数のパスキーを安全に管理できます。
  • 代替手段の準備:
    デバイスの故障や紛失に備えて、代替手段を準備しておきましょう。