PCで使うマウス、店頭で眺めていると大半は無線式(ワイヤレス)のものである印象があります。
キーボードはほとんど固定的な配置で使うので、有線式としても問題になりにくいですが、マウスは頻繁に動かして使いますので、無線式のほうが自由に動かせるイメージがあり、多くの方が無線式マウスを選んでいるものと考えられます。
この無線式マウス、細かく分類すると多種ありますが、その無線接続方式で分けると以下の 2つに分類されます:
- 2.4GHzワイヤレス接続(USBレシーバー)
- Bluetooth
(1) 2.4GHzワイヤレス接続(USBレシーバー)(下図)
現在は、こちらのタイプのワイヤレスマウスが主流である印象があります。
マウス本体の外観だけでは、Bluetoothマウスと見分けが付きにくいですが、上図の右下にもある小さな受信機を PCの USBスロットに差し込み、2.4GHzの電波でマウスと接続します。
この受信機(レシーバー)は、多くの機種でマウス底面に格納用スペースが設けられ、使用時に受信機を取出し PCの USBスロットに差し込んで使います。
殆どの方が、受信機を USBスロットに差し込んだままで使いますので、いつしかその存在を忘れてしまいます。
PCを機種変更したり、外出時にマウスだけ持ち出したりすると、うっかり受信機を持ち合わせていない事態となり、マウス操作が出来なくなりますので注意が必要です。
Bluetoothを内蔵していない PCでワイヤレスマウスを使うときは、この方式一択となります。
(2) Bluetoothマウス(下図)
PCにBluetoothが内蔵されていれば、この方式のワイヤレスマウスが使えます。
上記(1)のマウスのように、小型の受信機も不要ですので、PCの USBスロットを占有することもありません。
PCとの接続時、初回のみペアリングという操作を行なってマウスを認識させる必要があります。
また、専用の受信機に依存しないので、例えば、自宅の PCと外出時に持って出るノートPCで、1つのマウスで共用することもできます。
いずれも 2.4GHz帯の電波を使用して接続します。
この周波数帯は、小電力であれば特別な認可など不要で自由に利用できますので、多くの機器が 2.4GHz帯の電波を使用しています。
Wi-Fi接続などもこの周波数帯を使っていますし、電子レンジで加熱時に使用されているのも周波数帯です。
だから、この周波数帯はさまざまな信号が混在して、まるで交通渋滞のようになっています。
そのため、電波干渉を受け、動作が不安定になることもあります。
でも、ワイヤレスマウスは PCの近くで使用しますので、実用上はほとんど問題ない程度で使えます。