Excelシート内のセルに入力されている文字の一部だけを色を付けて表示したいことがあります。
この点について、できる/できないことをまとめてみます。
(1) 手入力で設定
下図のように、セルに入力された文字列の一部だけ色・フォントサイズ・太字など書式を変更することができます。

これは、そのセルを選択し、セル内のテキストの一部だけを選び、その書式を変更するだけですね。
少し前までは、一部の文字だけそのフォントを変更することはできませんでしたが、現在はフォントも他と変えることができます。
また、Web版Excelにおいても以前はできませんでしたが、現在はできます。
ところで、上図の表データを選択し、標準の書式に戻そうとして、[ホーム]-[編集]-[クリア]-[書式のクリア]をクリックしても、[Ctrl]+[1]キーを押して「セルの書式設定」ダイアログの「フォント」タブで「標準フォント」にチェックを入れて「OK」しても、上記の書式設定した一部の文字は標準フォントに戻らずそのままでした。
他のセルに標準フォントで入力したものを、書式コピーし、表中のセルに書式貼り付けをしても同様でした。
結局、1つ 1つのセルで書式を標準に戻す必要があります。
(2) 置換操作
上図の表データをすべて標準書式とします。(下図)

このシートに対して [Ctrl]+[H]キーを押して「検索と置換」ダイアログを出します。
一例として「検索する文字列」に「生成AI」、「置換後の文字列」に「生成AI」と入力、加えてその書式を赤いフォントとしてみます。(下図)

これで「すべて置換」ボタンを押すと、「生成AI」だけでなく、そのセル全体が赤いフォントになります。

念のため、セル内の先頭に位置する文字列ではない「集計」について同様に置換してみると、やはりセル全体が赤いフォントになります。
これはフォント色だけでなく、書式すべてについて設定しても、同じくセル全体がその書式に変更されます。
(3) セルの書式設定
「Excel 表示形式で文字に色を付ける」記事でご紹介したように、セルの値により標準の 8色に文字の色を設定することができます。
これを応用して、[Ctrl]+[1]キーで「セルの書式設定」ダイアログを出し「表示形式」タブ「ユーザー定義」で「;;;[赤]@」とすれば、これもセル全体が赤いフォントになります。
この方法でも、セル内の一部の文字だけ書式を変更することはできません。
(4) 条件付き書式
すべての書式をクリアした表データの B2~B6セルを選択し、[ホーム]-[スタイル]-[条件付き書式]-[セルの強調表示ルール]-[文字列]をクリックし、「文字列」ダイアログに「生成AI」と入力、右の書式欄で「ユーザー設定の書式」をクリック、現れた「セルの書式設定」ダイアログで「太字」・赤いフォントとしてみました。(下図)

これで「OK」すると、下図のようになりました。
期待していたのは「生成AI」だけが「太字」・赤いフォントとなることでしたが、セル全体が太字になり、「生成AI」以外が赤いフォントになりました。
不思議な仕様ですが、今回の目的には使えそうにありません。
(5) 関数
Excelで文字色を設定する関数はありません。
(6) VBA(マクロ)
Excel VBAでは ColorIndexプロパティで色を指定することができます。
例えば、次のようにします:
Sub Sample()
Range("B4").Characters(Start:=1, Length:=4).Font.ColorIndex = 3
End Sub
B4セルの先頭から 4文字の色を 3(赤)にするという指定です。
ColorIndexは、0~56までの数値を選ぶことで色を決定できます。
他に Colorプロパティで RGB(255, 0, 0) のように指定することもできます。
同じパターンの文字列がたくさんあって、それらを一括処理で文字色を変更したいならこの VBA処理もありだと思いますが、数が少なければ (1)の手入力で設定するほうが簡単そうです。
今回は、セルの文字列のうち一部だけに色を設定したいときの方法を眺めてみました。
結局 (1)または (6)の方法で設定するということですね。
