社内の掲示板や待合室の壁面などにお知らせなどのポスターが貼られているのをよく見かけると思います。
このようなポスターとかチラシなどを作るとき、どんなアプリで作成しますか?
広報やデザイン部門の方であれば Adobe Illustratorなどをお使いになるかもしれませんが、高価であり操作も複雑であるためなかなか手が出ません。
手近なところでは Microsoftのオフィスアプリ(Word、Excel、PowerPoint)でもポスター作りに使えます。
それでは、オフィスアプリの中でポスター作りに向いているのはどのアプリでしょう?
私なりの結論を先に書いておきます:
結論1:どのオフィスアプリでもポスターを作れる
結論2:その中でも PowerPointが適している
ポスターの内容にもよりますが、大雑把にはその中身は以下のもので構成されます:
- 単語・短文のテキスト
- イラストや作図した画像
- 背景など
これらのオブジェクトを紙面上に自由に配置してポスターを作成する‥‥これって、パワポのスライド作りと同じですね。
PowerPointには、次のようなメリットがあります:
- スライドのサイズを自由に設定できる
- 図や写真、文章をオブジェクトとして扱えるため、自由な位置に配置できる
- Microsoftが提供しているポスター用のテンプレートが豊富にある
一方、Wordは元々“ワープロ”ソフトであり、文章作成に特化しているため、文章が多い印刷物に向いています。
たとえば、学校新聞など段組みの文章が多く、写真や図表が少ない場合は Wordでの作成の方が適していると言えます。
数ページ以上に及ぶ報告書なども Wordが向いています。
ポスターは、パッと見てその内容・訴求点を読み手に伝えるメディアです。
そのため、文字で表現したいものは、単語やキャッチフレーズのように短いテキストとすることが多く、数行にわたるような長々と書いた文章などは向きません。
箇条書きなどを使い、大きなフォントサイズとすると良いでしょう。
また、イラストや図表で表現できるものは、それらを使うようにしましょう。
東京オリンピックのときに活躍したピクトグラムは良い例でしょう。
これらの特性から、ポスター作りには PowerPointが適しているとお話しました。
ところで、PowerPointでポスターを作るとき、最初の作業として印刷紙面のサイズと向きを設定してください。
[デザイン]-[ユーザー設定]-[スライドのサイズ]-[ユーザー設定のスライドのサイズ]をクリックし、現れた「スライドのサイズ」ダイアログでサイズと印刷の向きを設定してください。(下図)
以降は、貼り付けたいオブジェクト(テキストや図表など)を自由に配置してポスターを作成します。