Wordや Excelと同様に、PowerPointのスライドにもコメントを挿入することができます。
上司や共同作成者に意見を求めたり、修正を依頼したりできます。
例えば、下図のようなスライドがあり、箇条書き部分についてコメントを入れてみます。
[校閲]-[コメント]-[新しいコメント]をクリック、あるいは [挿入]-[コメント]-[コメント]をクリックすると、画面右側に「コメント」ダイアログが現れ、枠内にコメントを書き入れることができます。(下図)
書き入れたら、赤い紙飛行機アイコン「コメントを投稿する」をクリックします。
すると、選択されている箇条書き部分の周囲に紫色の縁取りが付き、対応するように「コメント」ダイアログ中のコメントも周囲が紫色に縁取りされます。(下図)
そのコメントには「返信」と書かれた返信欄が付いており、このスライドを受け取った上司や共同作成者はここに返事を書き入れて返信するわけです。
(上司や共同作成者と「共有」してやりとりすることもできます。)
ところで、このスライドを受け取った上司や共同作成者は、このスライドを開いた当初はこのコメントの存在に気付かないかもしれません。
スライドを開くと、1ページめのタイトルスライドが表示され、コメントが挿入されている 2ページめを開いても編集画面にはコメントが表示されません。
ここで覚えておいて欲しいのは、左側のサムネイル一覧表示の中で黒地に白抜きの数字がコメントの存在を表わしているということです。(下図)
この黒地の数字マークをクリックすると、上図のようにそのページのスライドと「コメント」ダイアログが表示され、ダイアログ中のコメントをクリックすると、編集画面中の当該オブジェクトに紫色の縁取りが付いて表示されます。
あるいは、スライドを開いて [校閲]-[コメント]-[次へ]をクリックするか、[校閲]-[コメント]-[コメントの表示]をクリックし「コメント」ダイアログの最下部にある「最初のコメントに移動」をクリックすると、最初のコメントが表示されます。
スライドの中の複数のページにコメントが挿入されていても、「コメント」ダイアログには現在のスライドページに含まれるコメントだけが表示される仕様であることは注意してください。
つまり、スライド全体の中のコメントを一覧表示してくれる機能はなく、見逃さないようにするには
- [校閲]-[コメント]-[次へ]を順次クリックしていく
- サムネイル一覧の中で黒地に白抜きの数字を次々とクリックしていく
といういずれかの方法で確認していくことになります。
なお、[校閲]-[コメント]-[コメントの表示]のプルダウンメニューを開き、その中の「高度なマークアップを表示」を選択してチェックマークを付けると、小さなコメントマークが表示できます。
でも、分かりづらいので、上記の方法で確実にコメントを表示させることをお薦めします。