数年前から PCの内蔵HDD(ハードディスクドライブ)を SSD (Solid State Drive)に換装して PCの処理速度を高速化する使い方が流行りました。
確かに HDDよりもアクセス速度が速い SSDですが、以前に比べ価格も十分に手に届くところまで下がっていますので、試される方は今後も増えていくことでしょう。
ところで、換装したくてもできない PCもあります。
薄型のノートPCでは、メモリや HDDが基板に直接接続されていて、換装できないモデルが多いのです。
でも、外付けSSDも製品化されていますので、SSDの換装などの作業が苦手な方でも気楽に取り付けてみることができるようになりました。
接続コードを介して USB接続するものや、USBメモリのように直に PCの USBポートに挿すものなどがあります。(下図)
期待されるメリットをまとめてみると以下のようになります:
- 高速な読み書き速度
HDDと比べてデータの読み書き速度が高速で、PCやゲーム機に接続することで起動や読み込み速度の向上、操作や処理の高速化が期待できます - 衝撃に強い
磁気ディスクを使用していないため、HDDよりも衝撃に強く、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンといった機器と一緒に持ち運んで使う用途に適しています - コンパクトなデザイン
高い転送速度とコンパクトなデザインは、外出先での作業に最適です - ストレージの容量を増やすことができる
USB接続することでストレージの容量を増やすことができ、外付けSSDにデータを移行することで容量不足を解消し、大容量データも高速かつスムーズに移動可能です - ゲーム機での活用
PS4やPS5などのゲーム機に直接接続することで、ゲームの起動やロードを短縮したり、内蔵HDDにインストールしているゲームを拡張ストレージに移動させたりすることができます
外付けSSDは、PCやゲーム機と USB接続するだけで使用できます。
接続するOSによっては、フォーマットが必要になる場合もありますが、フォーマットすれば利用可能になります。
外付けSSDに、起動時に読み込む OSを格納すれば、起動時または実使用時に高速な動作が得られるでしょう。
また、その分、ストレージ容量が増えるので、内蔵HDDだけの場合よりも多くのデータを保存できるようになります。
外付けSSDを導入しても、内蔵HDDとの併用も出来ます。
良いことづくめのようですが、SSDにもデメリットがあります。
- 容量単価が高い
- 最大容量がHDDよりも小さい
- 頻繁に書き込みを行うと寿命が短くなる可能性がある
- 熱に弱く、故障の原因になることがある
- 静電気が発生しやすい環境では使用できない
- フラッシュメモリーチップが故障するとデータ復旧が難しい?
もうひとつ、外付けSSDに OSを格納し起動用に使う方は、USBポートへの物理的接続をしっかりとご確認してお使いください。
USBポートはロックなどがかかる構造ではないため、接続が不十分であると認識されず、起動できなくなることもあり得ます。