デジカメやスマホで写真を撮れば、撮影日時などがその写真データに埋め込まれます。
「Exif」(イグジフ)とい情報の一部に格納されています。

この情報により、日付順に並べたり、日付で検索したりできます。

ところが、紙焼き写真や葉書き・文書などはスキャナで取り込んだ場合はどうでしょう。
スキャナやスキャナアプリの仕様によりますが、一般的には「撮影日時」ではなく「作成日時」として記録されます。
過去に「写真の整理(整理のヒント)」記事でこれについて触れており、抜粋すると以下のようになります:

  • 写真の日付情報には「日付時刻」、「作成日時」、「更新日時」、「撮影日時」の 4つがある
    • エクスプローラでのデフォルト表示は「日付時刻」
    • 撮影日時:デジカメやスマホで撮影した日時
    • 作成日時:写真をPCにコピーし、PC上にファイルを作成した日時
    • 更新日時:Exif情報を変更したり、写真を編集したりした日時
    • 日付時刻:写真データに撮影日時が記録されていれば撮影日時が採用され、記録されていなければ作成日時・更新日時の古いほうの日時が採用される


つまり、スキャンした画像には一般に撮影日時がありませんので、エクスプローラで表示すると作成日時(スキャンした日時)で表示されるということです。

スキャンした画像について、エクスプローラ上で右クリックし [プロパティ]を選択し「詳細」タブを表示させた例を示します。(下図)

 

これは紙焼き写真を Google「PhotoScan」アプリで取り込んだもので、このアプリではスキャンした日時を「撮影日時」として記録し、その後、スマホ内の写真ライブラリや Googleドライブ、そして PCに格納され「作成日時」「更新日時」が記録されています。

この [プロパティ]-[詳細]に表示された Exif情報は編集することができます。
例えば「撮影日時」項の日付をクリックして、この写真を撮った日付に書き換えることができます。

ここからが少し厄介なのですが、エクスプローラ上で「撮影日時」を変更する代わりに、写真閲覧アプリ上でも変更できるものが多いです。
そして、写真アルバムアプリの中には、撮影日時を変更しても、元の Exif情報は変更せず、アプリ内の管理情報としての撮影日時を変更するものがあります。

例えば、「Googleフォト」では、写真を開いて「情報」アイコンから撮影日時を設定・変更することができます。
でも、この写真をダウンロードして、その [プロパティ]を確認しても撮影日時は変更されていません。

また、写真アルバムアプリで“日付順”に並べ替える機能がどの日時を採用するか、そのアプリ次第です。

それでは、スキャンした画像ファイルについて“撮影日時”はどのように設定しましょうか。
後の管理のことも考慮して、PC上に格納した時点でエクスプローラで撮影日時を設定する、つまり Exif情報に書き込むのがよろしいかと考えます。

昔の写真をスキャンして格納したフォルダがあります。(下図)

 

標準では、項目タブに「日付時刻」はあるのですが「撮影日時」は表示されていません。
いずれかの項目タブの上で右クリックし、現れたメニューから「撮影日時」を選択し項目タブに表示されるようにします。
そして、ファイルをすべて選択し、その上で右クリックし [プロパティ]を選択し「詳細」タブを表示させます。
「撮影日時」項の日付欄をクリックし、写真を撮影した日付を入力し「適用」「OK」ボタンを押します。(下図)

 

これで、一括して「撮影日時」を設定することができ、エクスプローラでは「日付時刻」も修正されます。(下図)

 

ただし、フォルダを右クリックしても Exif情報の変更・設定はできません。
フォルダを開いて、対象とする画像ファイルを選択して行います。

上記したように、お使いになる写真アルバムアプリやフォトビュアーにより、表示される日付項目としてどの日付が採用されるか、定まっていません。
なので、紙焼き写真などをスキャンした画像ファイルについては、撮影日時を早めに設定したほうが、その後の写真整理が捗ります。