表データを集計したいときの定番機能である「ピボットテーブル」ですが、元の表データの値を変更してもピボットテーブルは自動更新されません。
[ピボットテーブル分析]-[データ]-[更新]から [更新] または [すべて更新] をクリックして更新させます。(下図)

 

通常の数式や関数などは参照セルの値が変更されると自動更新されます。
[数式]-[計算方法]-[自動]が既定では選択されています。(下図)

 

なぜピボットテーブルでは自動更新されないのでしょう?

ピボットテーブルで集計・分析しようとしている表データは、一般にはかなり大きなものが多いです。
そのため、元の表データが 1ヶ所でも変更があるたびに自動更新するとなると、かなりパフォーマンスが落ちることが予想されます。
なので、ピボットテーブルでは、集計後に元の表データが変更されたときは、手動で更新させるということにしたものと考えられます。

ところで、元の表データがどのように変更されたかにより、更新の方法も少し変わります。

(1) 表のサイズは変わらず、一部の値のみ変更された

これが、上記した元の表データの一部の値が変更されたケースです。
このときは、[ピボットテーブル分析]-[データ]-[更新]から [更新] または [すべて更新] をクリックします。

(2) 元の表の一部のデータを消した

集計後に元の表データの一部を消したとしましょう。(下図)

 

これで [データ]-[更新]すると、行ラベルに「(空白)」、列ラベルに「<2024/1/1」が現れてしまいます。(下図)

 

この場合には、「行ラベル」のプルダウンメニューを開き、「(空白)」のチェックを外し「OK」します。(下図)

 

すると、空白行を除いて集計された結果が表示されます。(下図)

 

(3) データが追加されデータ範囲が変更された

データが追加され、表データの件数が増えたとき、あるいは、データが削除され、表データの件数が減ったときは、[ピボットテーブル分析]-[データ]-[データソースの変更]をクリックします。(下図)

 

その中の「テーブル/範囲」欄が変更後のデータ範囲を正しく示していることを確認し「OK」します。
もちろん、正しくなければ、適切に修正して「OK」します。

 

《おまけ》
[ピボットテーブル分析]-[ピボットテーブル]-[オプション]をクリックし「ピボットテーブルオプション」ダイアログを出し、「データ」タブを開きます。(下図)

 

この中の「ファイルを開くときにデータを更新する」にチェックを入れておくと、次回にこのファイルを開いたときにピボットテーブルが自動更新されるようになります。