Googleスプレッドシートにデータ入力するとき、選択肢の中から選択できると素早く、しかもミスも少なくできて便利です。
所謂“プルダウンリスト”とか“ドロップダウンリスト”などと呼ばれるものです。

過去に「Googleスプレッドシート プルダウンリスト」記事で、[データの入力規則]機能を使ってプルダウンリストを作る方法をご紹介しました。
最近になって、もっと簡単にプルダウンリストを作れる機能が提供されました。

下図の表データを例に試してみましょう。

 

この表の E列「血液型」に「A型」「B型」などの血液型を入力しようとしています。
E2セルを選択し、[挿入]-[プルダウン]をクリックします。(下図)

 

すると、画面右側に「データの入力規則」ダイアログが現れます。(下図)

 

一番上「範囲に適用」項の「'会員名簿'!E2」を「'会員名簿'!E2:E11」と書き換えます。
あるいは、その欄の右端にある「データ範囲を選択」ボタンをクリックし、「データ範囲の選択」ダイアログが現れたら、表データのセル範囲 E2~E11をドラッグし、ダイアログのデータ範囲が変更されたら「OK」を押します。(下図)

 

2番めの「条件」はこのまま「プルダウン」で OKです。
その下の「オプション1」と書かれている枠内に「A型」、「オプション2」と書かれている枠内に「B型」に書き換えます。
さらに、「別のアイテムを追加」ボタンを押して「O型」、「AB型」を作ります。

なお、このプルダウンリストでは、各行の左側にある○印のボタンをクリックするとそれぞれに色を付けることができます。
試しに下図のような色を設定してみました。

 

最後に、ダイアログ右下の「完了」ボタンを押します。
表中の指定したセル範囲にプルダウンのボタンが配置されます。
これを「プルダウンチップ」と呼ぶそうです。
それぞれの下向き▼をクリックして血液型を選択して入力してみました。(下図)

 

もうひとつのプルダウンチップの設定方法もご紹介します。
この E列「血液型」にはすでに「A型」「B型」などが入力済みであるとします。
例えば、セル範囲 E2~E8ですべての血液型が入力されているとすると、セル範囲 E2~E8を選択し、[挿入]-[プルダウン]をクリックします。
すると、「データの入力規則」ダイアログが現れ、すでに 4つの血液型のアイテムが(アルファベット順に)表示されています。
必要であれば、各アイテムに色を付けて「完了」ボタンを押します。

あとは、フィルハンドルをドラッグしてセル E11までコピーします。

いずれの方法でも、会員を追加して行が増えたら、このプルダウンチップもオートフィルまたはコピーしていけばよろしいです。

ところで、いずれかのプルダウンチップがあるセルを選択し、4つの血液型以外の文字列、例えば「X」を入力すると、下図のようなエラーメッセージが現れます。

 

「OK」を押して、改めていずれかのプルダウンチップをクリック、選択リストの右下にあるペンアイコン「編集ボタン」をクリックし「データの入力規則」ダイアログを出します。
その中にある「詳細オプション」をクリックします。
既定では、下図のようにオプション設定されています。

 

これの「データが無効の場合」が「入力を拒否」となっているため、4つの血液型以外の文字列を入力しようとすると、上記のエラーメッセージが現れるというわけです。
これを「警告を表示」とすると、4つの血液型以外の文字列を入力したセルの右上には赤い小さな三角マークが付き、そこにマウスポインターを合わせると「無効」と書かれたメッセージが表示されます。(下図)

 

それでも、入力された「X」という文字列はセルのデータとして保持されています。