Excelにはセル内にミニグラフを表示する「スパークライン」機能があります。
例えば、下図のような表データが Excelシートにあるとき、K2~K7セル範囲を選択し、[挿入]-[スパークライン]-[縦棒]をクリックすると、そのセル内にミニ縦棒グラフを表示できます。

 

Googleスプレッドシートにはこのようなスパークライン機能はありません。
代わりに「SPARKLINE」関数で作成します。

SPARKLINE関数の書式は、次のようになります:
  SPARKLINE(データ,{オプション})

上図と同様なミニ縦棒グラフを表示するには次のようにします。
スプレッドシート上に上図と同じデータを挿入し、K2セルに次の式を入力します:
  =SPARKLINE(B2:J2,{"charttype","column"})
そして、K7セルまでコピーします。(下図)

 

SPARKLINE関数の第1引数はスパークラインを作成するために必要なセル範囲を指定します。
第2引数のオプションは、グラフの種類や最大値、色などを指定するときに使い、省略すると折れ線グラフとなります。
グラフの種類は、折れ線グラフ、積上げ棒グラフ(横方向のバー)、縦棒グラフ、正と負の2つの結果を表す縦棒グラフ の 4つから指定できます。
それぞれの第2引数は次のように「"charttype"」とともに指定します:
  {"charttype","line"} ‥‥ 折れ線グラフ
  {"charttype","bar"} ‥‥ 積上げ横棒グラフ
  {"charttype","column"} ‥‥ 縦棒グラフ
  {"charttype","winloss"} ‥‥ 正と負の縦棒グラフ

さらに、それぞれのグラフ種類について色や最大値/最小値などオプションを付加することができます。
詳しくは、Googleのヘルプページ「SPARKLINE」をご参照ください。

いくつか例を示します。
折れ線グラフで、色を青、太さを 3とするときは、K2セルに次の式を入力します:
  =SPARKLINE(B2:J2,{"charttype","line";"color","blue";"linewidth",3})
そして、K7セルまでコピーします。(下図)

 

K列に「合計」列を作り、1月~9月の合計を求めておき、L列にその横棒グラフを作るには L2セルに次の式を入力します:
  =SPARKLINE(K2,{"charttype","bar";"max",80000})
そして、L7セルまでコピーします。(下図)

 

ここでは、最大値を 80,000 として相互に比較できるようにしました。

縦棒グラフは先にも示しましたが、データの中の最大値を赤色にしてみました。
K2セルに次の式を入力します:
  =SPARKLINE(B2:J2,{"charttype","column";"highcolor","red"})
そして、K7セルまでコピーします。(下図)

 

いかがでしょうか。
関数で指定するので、より細かな指定ができるようになっています。