私の環境でも Excel、Word、PowerPointなど Officeアプリを起動するとき画面が開くまでにやけに遅いと感じることが多くなり、これを解決する方法を調べてみました。
(1) 再起動
何かあったときに定番「再起動」、PCを再起動して様子をみてください。
特に、通常はそれほど遅くないのに、今回に限って遅いというときは再起動を試してみましょう。
(2) セーフモードで起動
Excelを例にしてみます。
スタートメニューの [Excel]アイコンを [Ctrl]キーを押しながらクリックします。
下図のように、確認のメッセージが現れますので「はい」をクリックします。
このとき、このメッセージが現れるまで [Ctrl]キーを押しっ放しにしてください。
メッセージが現れたら、[Ctrl]キーを離して「はい」をクリックします。
すると Excelがセーフモードで起動されます。(下図)
セーフモードは、Officeアプリを一時的に初期状態で起動する機能です。
セーフモードについては、Microsoftのサポートページ「Windows PC上の Officeアプリをセーフ モードで開く」などをご参照ください。
セーフモードで起動できれば、Excel自体の問題ではなく、特定のアドインや拡張機能の問題であるかもしれません。
あるいは、ネットワーク環境や他のアプリなどがリソースを多く占有しているかもしれません。
例えば、Windows Updateで大きな更新プログラムがダウンロードされていたり、OneDriveの同期動作を続けているかもしれません。
(3) Officeを更新
Officeアプリが最新の状態か確認しましょう。
これは Excel、Word、PowerPointのいずれかを開いて行えばよろしいです。
例えば Excelを開いて、左下の [アカウント]をクリックし、右側画面の [更新オプション]-[今すぐ更新]をクリックします。(下図)
(4) ファイルを修復する
特定の Officeファイルを開くときに時間が掛かるばあいは、そのファイルが破損している可能性があります。
アプリを起動して [開く]から [参照]をクリックします。(下図)
「ファイルを開く」ダイアログボックスでそのファイルを選択します。
右下の「開く」のプルダウンメニューから「開いて修復する」をクリックします。(下図)
(5) 設定ファイルを削除する
Excelがいつも起動が遅いなら設定ファイルを削除して、Excelを再起動してみましょう。
Excelを開いて [ファイル]-[オプション]-[保存]とクリックします。(下図)
右側画面の「自動回復用ファイルの場所」に表記されるパスをコピーし、エクスプローラでそのパスを表示します。
「XLSTART」フォルダと「Excel15.xlb」の 2つが設定ファイルです。
Excelを一旦閉じて、これらを削除して、改めて Excelを起動します。
削除した設定ファイルは、Excelを再起動したときに自動的に作成されますのでご安心ください。
(6) アドインを無効にする
例えば Excelであれば、[ファイル]-[オプション]-[アドイン]と開き、右側画面の最下部で「COMアドイン」を選択して「設定」ボタンをクリックします。
現在有効になっているアドインのチェックをすべて外して「OK」します。
その後、Excelを通常モードで開いて確認します。
(7) Officeをクイック修復
スタートボタンを右クリックし「インストールされているアプリ」を選択します。
Windows 10では「アプリと機能」を選択します。
アプリ一覧から Officeアプリ、例えば「Microsoft 365 - ja-jp」を探し、その右側にある「…」から「変更」をクリックします。
下図のダイアログが現れたら、「クイック修復」を選択し「修復」ボタンを押します。
以上、いろいろと書き並べましたが、すべてをやる必要はありません。
私の場合は (3)だけで回復しました。