Windows 11にはアプリなどのウィンドウの配置を容易にする「スナップレイアウト」機能があり、「Win11 スナップレイアウト」記事、「Win11 スナップレイアウト(2)」記事などでご紹介しました。
その「スナップレイアウト」機能を拡張してより細かい設定ができる「FancyZones」というツールがあります。
「FancyZones」は Microsoftが提供する「PowerToys」というユーティリティソフトの中に含まれる機能です。
ちなみに、「PowerToys」は無料でインストールできます。
Microsoft Storeからもインストールできます。
PowerToysを起動し、ダッシュボード画面の左側リストで「FancyZones」をクリックすると、FancyZonesにおける各種設定などができる画面が開けます。
また、右側の画面の中にある「FancyZones」の「レイアウトエディターの起動」ボタンを押して FancyZonesを起動することが出来ます。(下図)
FancyZonesを起動すると下図のような画面が開きます。
上段に並ぶテンプレートからレイアウトのパターンを選択してもよろしいです。
このままでは、標準の「スナップレイアウト」とさして変わりませんが、このテンプレートをカスタマイズすることができます。
例えば、「グリッド」の右上にあるペンアイコン「編集」をクリックすると、下図の編集画面が現れます。
つまり、既定の 3ゾーンをもっと増やしたり減らしたり、さらにゾーンとゾーンの隙間を広げたり狭めたりということが可能です。
また、その右上にあるアイコン「カスタムレイアウトの作成」をクリックすると、レイアウトエディター画面の「カスタム」項に「グリッド(1)」といった名前でレイアウトを作成することができます。
その作成したレイアウト「グリッド(1)」のペンアイコン「編集」をクリックすると、下図の編集画面が現れます。
ゾーンの数は変更できませんが、このレイアウトの名前、ショートカットなど変更できます。
このダイアログの中央にある青いペンアイコン「ゾーンの編集」をクリックすると、デスクトップ画面いっぱいに下図のゾーン編集画面が現れます。
このゾーン編集画面において、各ゾーンの中に現れる太い横線や縦線(スプリッター)をクリックするとそのゾーンが分割され、ゾーン間にある青い二重線のボタン(Resizer)をドラッグするとゾーンのサイズを変更できます。(下図)
必要であれば、もっと細分化することもできます。
また、Resizerボタンをクリックした状態で [Delete]キーを押せば、その分割を削除できます。
レイアウトが決まったら、中央のダイアログの「保存」をクリックします。
なお、作成したレイアウトが不要になったら、右クリックして「削除」を選択すれば削除できます。
次に使い方です。
PowerToysが起動しているときに、配置したいウィンドウのタイトルバーを [Shift]キーを押しながらドラッグすると、デスクトップ上に薄くレイアウトが現れますので、いずれかのゾーンにドロップします。
このとき、ドロップしようとするゾーンが青色になりますので、分かりやすいと思います。
また、ドラッグしている間に [Shift]キーを離せば、この操作はキャンセルされます。