スライド上のオブジェクトにアニメーション効果を施すと、通常は 1回だけそのアニメーションを実行します。
このオブジェクトについて、アニメーションを繰り返す設定があります。

下図のバスケットボールを例にアニメーション効果を施してみます。

 

[アニメーション]-[アニメーション]-[ジャンプしてターン]効果を施すと、ボールが回転しながらジャンプして着地するという動作を 1回だけして終了します。
これについて、[アニメーション]グループ右下の「効果のその他のオプションを表示」ボタンを押して現れるダイアログの「タイミング」タブを開き、その「繰り返し」のプルダウンメニューを開きます。(下図)

 

既定では「(なし)」となっていますので、上記のように 1回だけ実行して終了します。
これを「次のクリックまで」または「スライドの最後まで」を選択してアニメーションを実行させると、それ以降でクリックするまで、またはそのスライドから次のスライドに替わるまでボールのアニメーションが繰り返されます。

上図の設定ダイアログでお分かりのように、回数を「2」「3」「4」「5」「10」のいずれかを選択すれば、その回数だけ繰り返して終了します。

今度は、同じボールを使って、左右に行ったり来たりするアニメーションを施してみましょう。
ボールについて、[アニメーション]-[アニメーション]-[直線]効果を設定し、始点と終点を適当な場所に置きます。(下図)

 

ここでも「効果のその他のオプションを表示」ボタンを押して開いたダイアログの「タイミング」タブで「繰り返し」を「次のクリックまで」または「スライドの最後まで」を選択します。
これでアニメーションを実行させると、始点位置から終点位置までスゥーと移動しますが、終点位置から始点位置にパッと戻ってしまいます。
そこで、同じダイアログの「効果」タブで「オートリバース」にチェックを入れます。(下図)

 

こうすると、終点位置まで移動したボールが、続いて始点位置までスゥーと移動する動作となり、以降、これを繰り返します。

ただし、この「オートリバース」はアニメーション効果によってはできないものもあります。
「軌跡」アニメーションや、一部の「強調」アニメーションにしか設定できません。

なお、1つのオブジェクトだけでなく、複数のオブジェクトについて「繰り返し」設定をし、それらを同時に動かすこともできます。
お試しください。