iPhoneや iPadの標準ブラウザ「Safari」にもいろいろと機能が追加されてきています。
今回は Safariのアドレスバーの左端に表示される「ぁあ」ボタンについて見てみます。

過去には、このブラウザに表示される文字の大きさを切り替えたり、デスクトップ用Webサイトの表示モードに切り替えるときにこの「ぁあ」をタップして行いました。
iOS15以降、機能アップが図られてきましたので、現時点の表示設定機能、特に「ぁあ」ボタンの機能についてまとめておきます。

Safariである Webページを開き、そのアドレスバーの左端に表示される「ぁあ」ボタンをタップすると、下図のようなメニューが現れます。

 

(1) テキストサイズ

上記メニューの一番上「ぁ|100%|あ」と表示されている部分を使って Webページの文字部分のフォントサイズを変更できます。
例えば、あるページを標準状態で表示すると iPhone画面上では下図のように表示されていたとします。

 

これを、「ぁあ」をタップし、右側の「あ」をタップすると、100% ⇒ 115% ⇒ 125% ⇒ 150% ‥‥とテキストサイズを大きくすることができます。
下図は 150% としたときのものです。

 

逆に、左側の「ぁ」をタップするとテキストサイズを小さくすることができます。
その中央にあるパーセント表示部分をタップすると直接に 100% に戻すことができます。

(2) リーダー機能

Webページには、読みたい記事以外にメニューや共有ボタン、関連リンク、広告などさまざまなコンテンツが表示されます。(下図)

 

これらをすっきりした表示にして記事と画像だけにする機能が「リーダー」表示です。

「ぁあ」をタップし、メニュー「リーダーを表示」を選択すると、下図のようにすっきりした表示になります。

 

このリーダー表示では、さらにカスタマイズできます。
黒地になった「ぁあ」をタップすると下図のようなメニューが現れます。

 

リーダー表示のテキストサイズを変更する「ぁ|あ」ボタン、このリーダー表示を取り止めて標準の表示モードに戻す「リーダーを非表示」、フォントの変更、背景色の選択などのメニューからなります。

最後の「Webサイトの設定」をタップすると、下図のような設定画面が現れます。

 

この中の「自動的にリーダーを使用」のスイッチをオンにして「完了」とすると、次回にこの Webページを開いたときに自動的にリーダー表示となります。

なお、この「Webサイトの設定」メニューは、最初の図の「ぁあ」メニューの中にもあります。

(3) Webサイトを翻訳

Webページを翻訳して表示する機能です。
先ほどから使用しているページについて、これを英語に翻訳させると下図のような表示に替わります。

 

もちろん、外国語のページを日本語に翻訳して読むこともできます。

原文に戻すには、「ぁあ」から「原文を表示」メニューを選択します。

(4) ツールバーを非表示

検索フィールドを非表示にすることができます。
元に戻すには、最上部に小さく見えるアドレス表記をタップします。

(5) デスクトップ用Webサイトを表示

現在の Webページが PCでどのように表示されるかを確認するときに使います。
ただし、Webページによっては、これが利用できないページもあり、そのときはこのメニューがグレイアウトされています。