地元の自治体のホームページにこの地域の人口データが掲載されています。
その中の「年齢別人口」を見てみると、下図のように Excelの表データが得られます。

 

この表データには、各年齢の人口に加えて、「0~4歳」「5~9歳」「10~14歳」というように 5歳区切りで集計した人口も表記されています。

この 5歳区切りのデータだけを取り出してみます。

(1) 単純に 6行おきに参照する

下図のように、元の表データの横に取り出してみます。
(別のシートでも構いません。)

 

H3セルには「'=A3」、H4セルには「'=A9」というように、アポストロフィ「'」を数式の前に付けて入力します。
この 2つのセルを選択して下方にオートフィルします。
(上図はここまでの操作をしたところです。)

H3~H24セル範囲を選択し、[データ]-[データツール]-[区切り位置]をクリックします。
「区切り位置指定ウィザード」が現れます。(下図)

 

セルデータの先頭のアポストロフィを“区切り文字”として解釈され、その区切り文字を除いたデータ部分だけ残されています。
下部の「選択したデータのプレビュー」欄を確認したら「完了」ボタンを押します。
これで A列の 6行おきにデータを参照して H列に表示されます。

I~M列についても同様に行います。
ただ、この例の場合は、H3~H24セル範囲には 6行おきに元データを参照する数式が入っていますので、単純に H3~H24セル範囲を I~M列にコピー(オートフィル)すればよろしいです。(下図)

 

(2) INDEX関数を使う

H3セルに「=INDEX(A:A, (ROW()-3)*6+3)」と入力します。

配列形式で使う INDEX関数の書式は
  INDEX(配列, 行番号, [列番号])
となり、上式では A列のデータについて、第2引数で指定される行番号のデータを返します。
例えば H3セルについて「ROW()」は「3」(行め)と返され、項目行の分だけオフセットされ、それ以降 6行おきにデータを拾うのでこのような数式で表わされます。

H3セルの数式を H24までコピーします。
最後に、H3~H24セル範囲を選択し、I~M列にコピー(オートフィル)すればよろしいです。

この数式の第2引数「(ROW()-3)*6+3」は、拾い出すデータの行番号の数列であるとも言えます。
ならば、この部分は SEQUENCE関数を使って書き換えることもできそうです。
SEQUENCE関数の書式は、
  SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り])
第1、第2引数は返す行・列の数、第3引数は数列の最初の数値、第4引数は増分量を指定します。
なので、H3セルに「=INDEX(A:A,SEQUENCE(22,1,3,6)」と入力し [Enter]すれば、H列に配列として返されます。
(古いバージョンでは、数式の最後で [Ctrl]+[Shift]+[Enter]と押します。)
あとは、H3~H24セル範囲を選択し、I~M列にコピー(オートフィル)します。