文書が長くなってくると、特定のページに移動するのが大変になってきます。
Word 目次を作成する(1)」記事などでご紹介した「目次」機能を使えば、目的のページに移動することも容易にできますが、そのためには文書中の章タイトルなどにアウトラインレベルを設定する必要があります。
また、検索機能を使って特定の語句を検索し、見つかった一覧の中で目的の場所をクリックしてそのページに移動する方法もよく使われますが、そのページ特有の“特定の語句”が上手く思い浮かべばよいのですが、AI的な検索ではないので一文字でも違うとヒットしません。

そんなとき、Wordのバージョンに関係なく使える「ジャンプ」機能をお試しください。

[ホーム]-[編集]-[検索]-[ジャンプ]をクリックします。(下図)

 

でも、実用的にはキーボードショートカット [Ctrl]+[G] を覚えて使いましょう。
[Ctrl]+[G]キーを押すと、「検索と置換」ダイアログで「ジャンプ」タブが開いた状態で開きます。(下図)

 

まず、簡単なページの移動方法を試してみましょう。
「移動先」項で「ページ」を選択し、「ページ番号」欄に移動したいページ番号を入力し、「ジャンプ」ボタンをクリックします。
すると、即座にそのページに移動できます。

また、そのダイアログに表記されているように「ページ番号」欄に「+」または「-」を入力し「ジャンプ」ボタンを押すと、現在のページからページ単位で移動できます。
あるいは「+2」や「-3」というように数値付きで指定すると、その数値分のページ移動をさせてくれます。
これらの「+」「-」や数字は半角でも全角でも認識してくれます。

なので、大雑把な移動先のページ番号で移動しておき、「+」または「-」でその前後のページに移動すると素早く目的のページに移動できます。

なお、「ジャンプ」機能ではありませんが、目視で目的のページを探したいときは、[表示]-[ズーム]-[複数ページ]をクリックします。(下図)

 

あるいは、Word画面の右下に見える「100%」などの表示倍率をクリックして「ズーム」ダイアログを開き、その中の「複数ページ」を選択して「OK」してもよろしいです。(下図)

 

適当なズーム倍率に設定し、多数の縮小ページの中から特徴的なレイアウトや図表などを目視で探してみるのも実用的でしょう。(下図)

 

さて、「ジャンプ」機能に戻ります。
上図のダイアログで「移動先」項には以下の項目が選択できます:

  • ページ
  • セクション
  • ブックマーク
  • コメント
  • 脚注
  • 文末脚注
  • フィールド
  • 数式
  • オブジェクト
  • 見出し


ページ単位での移動なら、上記のように「ページ」を選択しますが、例えば「図」を選択すれば右側は「図番号」を設定出来るようになります。
特に各図に図番号を設定していないときは、「図番号」欄に何も入力しなければ「ジャンプ」ボタンの代わりに「前へ」「次へ」ボタンが現れますので、順次移動することができます。

以上、「ジャンプ」機能を使ってページ移動する方法をご紹介しましたが、オマケとしてショートカットキーでできる移動方法もご紹介しておきます。

文書の先頭に移動するなら [Ctrl]+[Home]キーを押します。
文書の最後に移動するなら [Ctrl]+[End]キーを押します。

現在のページの前のページの先頭に移動するなら [Ctrl]+[PageUp]、後のページの先頭に移動するなら [Ctrl]+[PageDown]キーを使います。
ただし、キーボードによっては利用できないものもあります。

そして、ページを何度か移動した後で [Shift]+[F5]キーを押すと、移動した履歴を辿るように移動前の場所に戻ることができます。