Windowsの標準アプリ「メモ帳」は、文字通り、メモ帳のようにさほど大きくない文章書きに使われることが多いテキストエディタ―です。
その「メモ帳」アプリも Windows 11になって、デザインが大きく変わりました。

上述したように、Windowsに付属するアプリなので、基本的にインストールする必要はありませんが、誤って削除してしまった場合には Microsoft Soreで「Windows Notepad」を探しインストールすればまた使えます。

「スタートメニュー」から [すべてのアプリ]-「メモ帳」を起動してみましょう。
起動すると、他の Windowsアプリと同様にメニューバーがタイトルバーと一体化しているデザインです。(下図)

 

メニューは「ファイル」「編集」「表示」と 3項目になり、シンプルになりました。
また、メニューバーの右端に歯車アイコン「設定」が配置されています。
この「設定」をクリックすると、下図の設定画面が開きます。

 

画面下部のステータスバーには、文字カーソルの場所、ズーム倍率、改行コード、文字コードが表示されています。
文字コードの既定は「UTF-8」です。
その昔のバージョンでは「Shift-JIS」が既定でしたが、Windows10 バージョン1809で「ANSI」に、そして Windows10 バージョン1903で「UTF-8」が既定の文字コードになりました。
なので、Win11になって「UTF-8」になったわけではありません。

さて、今回のデザイン変更で最も目立つのは、マルチタブ形式となったことでしょう。
つまり、複数のタブを開いて使えるということで、異なるテキスト(文章)を同時に開いて編集できます。(下図)

 

また、複数のタブを開いているとき、そのうちの 1つのタブをドラッグしてその表示順序を変更したり、メモ帳の外へ移動すれば別々のウィンドウとして表示することもできます。
さらに、別々のウィンドウで開いたメモ帳のタブを、1つのメモ帳のタイトルバーにドラッグ&ドロップすれば合体して 1つのウィンドウに複数のタブとして扱えるようになります。

これの応用として、すでに開いているメモ帳ウィンドウに、別のテキストファイルのアイコンをドラッグ&ドロップしても、マルチタブ形式で扱うことができます。

ここで、ひとつ問題があります。
作業が終わり「メモ帳」アプリを閉じ、後刻(後日)に改めて「メモ帳」アプリを開くと、前回に開いたテキストファイルがそのまま開きます。
しかも、文字カーソルも最後の位置のままで、2以上のファイルを開いていればそれもそのまま開きます。

人によっては、新規に起動した場合は“空の”状態で開いて欲しいと思うでしょう。
そんなときは、「メモ帳」画面のメニューバー右端の「設定」を開き、「メモ帳の起動時」項で「新しいウィンドウを開く」を選択します。(下図)

 

これで、次回に新規に起動すると、最初の図のように“空の”状態で開きます。