大きな表データを含むシートを印刷するとき、ステータスバーの右下にある「ページレイアウト」、または [表示]-[ブックの表示]-[ページレイアウト]をクリックし、ヘッダーやフッターに日付やページ番号を設定し、または [ページレイアウト]-[ページ設定]-[印刷タイトル]から「タイトル行」を設定して各印刷ページごとに表の項目行を印刷するなどの操作をしますね。

過去に「Excel 改ページを挿入する」記事で概説したように、例えばフッターにページ番号を設定するには、フッターの枠内をクリックし、[ヘッダーとフッター]タブの [ヘッダー/フッター要素]-[ページ番号]をクリックします。(下図)


すると「&[ページ番号]」と入力され、フッター以外の場所をクリックすると、ページ番号が 1から順番に表示されます。

多くの用途では、これだけでページ番号が印刷されるわけですが、今回はページ番号についてもう少し詳細の設定を見てみます。

(1) ページの開始番号を変更する

表紙などを別のシートまたは別の文書で用意しているときは、表のページ番号を「2」から始めたいときもあります。
[ページレイアウト]-[ページ設定]グループの右下の小さなアイコンをクリックして「ページ設定」ダイアログを開きます。(下図)

 

「ページ」タブの下方にある「先頭ページ番号」が既定では「自動」となっていますが、これを「2」に変更して「OK」とします。
これで、このシートの印刷ページ番号が「2」から始まります。

ただし、同じ「ページ設定」ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブで「先頭ページのみ別指定」にチェックが入っていると、先頭ページにはページ番号が挿入されず、次のページから表示されます。(下図)

 

上記のように「先頭ページ番号」を「2」とすると、次のページには「3」から表示されますのでご注意ください。

(2) 先頭ページのみ別指定

前項の最後に記載したように「先頭ページのみ別指定」を有効にすると、以降のページでのヘッダー/フッター設定とは異なる設定を先頭ページにすることができます。

この「先頭ページのみ別指定」オプションは、「ページ設定」ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブのほか、ヘッダーまたはフッターを選択し「ヘッダー/フッター」タブの [オプション]グループにもあります。(下図)

 

どちらでオンにしても同じ操作となります。

前項の最後では、単に先頭ページにページ番号を挿入しない例でしたが、例えば、先頭ページだけ「シート名」や「現在の日付」を表示するとか、社名やロゴマークなどを表示するということができます。

(3) 奇数ページと偶数ページで別指定

「ページ設定」ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブで「奇数/偶数ページ別指定」、またはヘッダーまたはフッターを選択し「ヘッダー/フッター」タブの [オプション]-[奇数/偶数ページ別指定]にチェックを入れると有効になります。(下図)

 

例えば、見開きで印刷するときに奇数ページではページの左下に、偶数ページでは右下に印刷したいということができます。(下図)

 

あるいは、社名やロゴマークは奇数ページの左上だけに印刷されればよいという場合にも使えます。

(4) ページ番号の順番

印刷しようとする表の幅がページ内に収まる場合には、単純に左上のページから下方に順にページ番号が振られて印刷されればよいですね。
でも、表の幅が広く、複数ページにわたる場合は、左上のページから右方に順にページ番号を振りたいときもあります。

「ページ設定」ダイアログの「シート」タブで「ページの方向」の「左から右」を選択すれば、左上のページからページ番号が始まり、続いて下のページがその次のページ番号、以下、印刷ページが続く限り順に下方に向けてページ番号が振られ、縦 1列のページが終わったら右隣の列の一番上から下方に向けて続くページ番号が順に振られます。(下図)

 

「上から下」を選択すれば、左上のページからページ番号が始まり、続いて右隣のページがその次のページ番号となり、以降、その行に印刷ページが続く限り順に右方にページ番号が振られ、横 1行のページが終わったらその下の行の左端のページに番号が順に振られます。

なお、「改ページプレビュー」モードで表示すると、各印刷ページに薄く「1ページ」「2ページ」‥‥と表示されますので、全体のイメージを確認するときなどにご利用ください。