スライドを作成していて、Webページなどで表示される色をそのまま採用したいということはありませんか?

PowerPointには「スポイト」という機能があります。
「ペイント」アプリの「カラーピッカー」機能と似ています。
Officeアプリの中では、PowerPointにしか備わっておらず、Wordや Excelでは利用できません。

操作は簡単です。
例えば、下図のようなスライドがあって、タイトルの文字「操作アシスト」の色を、右側に見えるロボットの腕の青色と同じにしたいとします。

 

文字列「操作アシスト」を選択し、[ホーム]-[フォント]-[フォントの色]から [スポイト]を選択します。
マウスポインターが、右上に四角形を伴うスポイト形状になりますので、ロボットの腕の青色部分にスポイトの先端を重ねます。
すると、腕の青色部分の色(RGB値)が認識されます。(下図)

 

このままクリックすると、選択しているタイトルの文字列の色がそのピックアップされた色に替わります。

それでは、スライド内の色ではなく、例えば Webページで使われている色をピックアップしてみましょう。
先と同様に、タイトルの文字列「操作アシスト」を選択し、[スポイト]を選択します。
マウスポインターがスポイト形状に替わりますが、スライドの編集画面から外に移動させるとポインターがスポイト形状ではなくなります。
これでは Webページ上の色をピックアップ出来ませんね。

スライドの外側にある色をピックアップしたいときは、次のようにします。
タイトルの文字列「操作アシスト」を選択し、[スポイト]を選択します。
スライド内をクリックし、クリックしたまま移動させ Webページの当該場所まで持って行き、色の RGB値が表示されたらマウスボタンを離します。
これで、Webページの色が文字列に適用されます。

 

この操作は、同じ PowerPointの中の他のスライドで使われている色をピックアップすることにも使えます。
画面左側のサムネイルでその色が見えれば、[スポイト]ポインターをスライド内でクリックしたまま移動させ、サムネイル内の目的の色部分まで持って行きマウスボタンを離します。

上記の例ではいずれの場合もタイトルの文字列の色に適用していますが、図形の塗りつぶしの色、図形の枠線の色、文字の輪郭の色、図の枠線の色など、カラーパレットから色を選択するようなシーンで、この [スポイト]が使えます。