Excelで数式や関数を使ってさまざまな演算をさせますが、出来上がった数式や関数を見せたくないときがあります。
見せたくない理由は様々でしょうが、とにかく数式や関数を見られたくないときはシートの保護を利用します。
この方法は「Excel セルの保護・ロック」記事でご紹介しましたが、当教室でも比較的多いご質問なので、数式を表示しない関連事項と併せておさらいしておきます。

簡単な表データで恐縮ですが、下図の表データを例にしてみます。

 

この表中 D3~F8セル範囲に数式が入力されています。
(関数を使っていませんが、特別な理由はありません。)

(1) セル中に数式を表示

[数式]-[ワークシート分析]-[数式の表示]をクリックします。(下図)

 

すると、シート内で数式や関数を使用しているセルに、その数式や関数が表示されます。(下図)

 

元に戻すなら、再度 [数式の表示]をクリックします。

(2) 数式バーを非表示に

そもそもデフォルトで「数式バー」が表示され、当該セルを選択するとその数式や関数が見えてしまうので、「数式バー」そのものを非表示にしてしまうという手もあります。
[表示]-[表示]-[数式バー]のチェックマークを外します。(下図)

 

これで「数式バー」が非表示となります。

ただし、同じ行内にある「名前ボックス」「関数の挿入」なども一緒に非表示となりますので、ご注意ください。

(3) 数式や関数を数式バーに表示しないようにする

a. 数式や関数を非表示としたいセル範囲を選択する
  上例の場合、D3~F8セル範囲を選択する
b. ショートカットキー [Ctrl]+[1]を押して「セルの書式設定」ダイアログを開く
c. [保護]タブで「表示しない」にチェックを入れて「OK」ボタンを押す(下図)

d. [校閲]-[保護]-[シートの保護]をクリックする(下図)


e. 「シートの保護」ダイアログが現れるので、「OK」ボタンを押す(下図)

  必要であればパスワードを設定したり、下段の項目について許可/不許可を設定します。

これで、当該セル範囲を選択しても、数式バーにその数式や関数が表示されなくなりました。

なお、この「シートの保護」により、選択セル範囲以外のセルも入力や編集ができなくなります。
もし、シートの保護をしても編集ができるようにしたいなら、編集したいセルを選択して「セルの書式設定」ダイアログの [保護]タブで「ロック」のチェックを外してください。

また、「シートの保護」を解除するには、[校閲]-[保護]-[シート保護の解除]をクリックします。