Excelシート上でいろいろな操作をしていると、数字を入力しても期せず文字列と認識されてしまうということが起きることがあります。

例えば、下図のように B1セルは「文字列」として表示形式が設定されていたところに「250」と数字を入力したものです。

 

C1セルは表示形式が「数値」と設定され「4」と数字が入力され、D1セルは「=B1*C1」という数式が入力されています。
過去のバージョンでは、文字列セルと数値セルの乗算をさせるとエラーになりましたが、最近のバージョンではご覧のようにエラーとはならずに「1000」と演算結果が表示されます。

でも、よく見ると奇妙な動作になっていることに気付きます。
B1セルの左上には緑色の三角マークが付与されていて、数字が左揃えで表示されています。
C1セルは数値と認識されていますので右揃え(正確には「数値」形式なので右端には半角スペース分の隙間があります)で表示されています。
そして、D1セルは演算結果の数字こそ正しいものの、「文字列」と認識され左揃えで表示されています。

このように、ユーザが「数値」であると考えているセルでも Excelからすると「文字列」として認識されることが起きます。
他にも、外部のデータファイルからコピーした場合などで同様のことが起こり得ます。

ちなみに、D1セルの表示形式を「標準」や「数値」に選択しなおしても左揃え表示のままで、やはり文字列として認識されています。

このような場合に以下のようにして「文字列」を「数値」に変換することができます。

(1) エラーチェックから数値に変換する

B1セルを選択し、その左または右に出るエラーチェックのボタンをクリックします。
そして、表示されたオプションの中から「数値に変換する」をクリックします。(下図)

 

これで、このセルは「数値」として認識されるようになり、改めて D1セルの表示形式を「標準」や「数値」に選択すれば正しい表示になります。(下図)

 

もし、このエラーチェックのボタンが表示されないときは、[ファイル]-[オプション]-[数式]と開き、右側画面で「エラーチェック」項の「バックグラウンドでエラーチェックを行う」にチェックを入れ、その下「エラーチェックルール」項の「文字列形式の数値、またはアポストロフィで始まる数値」にチェックを入れてください。

(2) 貼り付けオプションを使う

文字列とされたセルが 1つまたは少数なら (1)の方法で数値に変換していってもよいですが、当該セルが複数あるなら、以下にご紹介する方法で一度に数値に変換できます。

どこか空いているセルに「1」と入力し、そのセルを [コピー]します。
文字列と認識されているセルまたはセル範囲を選択し、右クリックして「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
現れた「形式を選択して貼り付け」ダイアログで「演算」項の「乗算」を選択して「OK」します。(下図)

 

これで、一気に数値に変換されます。

改めて D1セルの表示形式を「標準」や「数値」に選択すれば正しい表示になります。