Excel アウトラインで小計」記事などでご紹介した「小計」機能を使えば、集計する項目でのまとまりで小計を簡単に求めることができます。
そして、その小計行だけを表示することも簡単にでき、表の全体像を把握するのに役立ちます。

例えば、下図のような表データがあるとき、これを「販売店」ごとに小計を求めてみます。(下図)

 

まず、B列「販売店」データを並べ替えておきます。
そして、[データ]-[アウトライン]-[小計]をクリックし、現れた「集計の設定」ダイアログを下図のように設定し「OK」します。

 

すると、下図のように「販売店」ごとに集計されます。(下図)

 

左上に表示されるアウトラインのレベル「2」をクリックすると、集計行だけが表示されます。(下図)

 

さて、この集計行だけが表示された状態で、これらのセル範囲を選択して別の場所にコピーすると、元の絞り込まない状態の全データがコピーされてしまいます。
集計行だけをコピーするには、次のようにします。

  • (上記のように)アウトライン機能で集計行だけを表示させる
  • コピーしたいセル範囲を選択する
  • [Alt]+[;]キーを押す
  • [Ctrl]+[C]キーを押してコピーする
  • 別のセルに貼り付ける

こうして、選択した範囲だけコピーされ貼り付けられます。(下図)

 

[Alt]+[;]キーは、「可視セルのみ選択」のショートカットキーです。
[ホーム]-[編集]-[検索と選択]-[条件を選択してジャンプ]をクリックして現れる「選択オプション」ダイアログにおいて、「可視セル」を選択したときと同じ動作になります。(下図)

 

したがって、[ホーム]タブのメニューから辿って操作してもよろしいですが、[Alt]+[;]キーを覚えたほうが操作も簡単ですね。