先回の「Googleスプレッドシート IMAGE関数」記事でご紹介した「IMAGE」関数に対抗するわけではありませんが、Excelにも「IMAGE」関数が追加されました。
2022年12月に Microsoft365(旧Office365)の Excelに追加された関数です。
そのため、それ以外のバージョンの Excelや Web版 Excelでは利用できません。

IMAGE関数の書式は、以下のようになります:
 IMAGE(画像URL, [代替テキスト], [サイズ設定], [高さ], [幅])

  画像URL:httpsから始まる画像URL(httpは不可)画像形式は BMP、JPEG、GIF、TIFF、PNG、ICO、WEBPなど
  代替テキスト:画像を説明するテキスト
  サイズ設定:画像の寸法を指定
   0:アスペクト比を維持して画像をセルに嵌め込む(省略時の設定)
   1:アスペクト比を無視してセルいっぱいに嵌め込む
   2:元画像のサイズを維持する
   3:続く「高さ」「幅」引数を使って画像サイズをカスタマイズ

早速試してみましょう。
いらすとや」というフリー素材ページで適当なイラストを探して、そのイラストをマウス右クリックします。(下図)


Google Chromeブラウザではメニューの「画像アドレスをコピー」を、Microsoft Edgeブラウザでは「画像リンクをコピー」をクリックします。
Excelのシート上で、例えば B1セルにそのアドレスを貼り付けておき、B2セルに「=IMAGE(B1)」と入力します。
B2セルのサイズを適当な大きさにすると、その画像が表示されます。(下図)

 

この例では、IMAGE関数の第1引数のみ与えたので、第3引数「サイズ設定」はデフォルトである「0」が与えられたときと同じになり、アスペクト比を維持してセル内に収まるように表示されました。
B2セルに「=IMAGE(B1,,3,75,150)」と入力すると、指定したサイズで表示されます。(下図)

 

ただし、Webブラウザに表示したページの画像がすべて表示できるものではありません。
画像ファイルのURLが、認証を必要とするサイトなどであると、画像はレンダリングされません。(下図)

 

それでは、OneDrive上に格納した画像はどうでしょう。
OneDrive上の画像を表示し、その画像の上で右クリックし「画像アドレスをコピー」または「画像リンクをコピー」をクリックします。
コピーした画像アドレスを B1セルに入力すると、これも問題なく表示されました。(下図)

 

上述したように、現在のところ、Microsoft365の Excelでしか使えませんが、この IMAGE関数が使えることにより、面倒であった画像の表示が容易にできるようになりました。