Windowsパソコンが何かしらの原因で起動できなくなった、あるいは起動はするものの問題が発生して通常の動作ができなくなったとき、Windowsに備わる回復機能などを使って修復を試みます。
ただ、これらの作業には時間もかかり、場合によっては保存していたデータが消失してしまうこともあります。
そんなとき、取り急ぎパソコンの状態を確認したり、保存データをバックアップするなど、緊急起動して最小限の作業をするための起動モードが用意されています。
それが「セーフモード」です。

「セーフモード」は、パソコンが必要最低限の機能で動作する起動モードです。
セーフモードで起動するには、Windowsパソコンが起動できる状態であれば、タスクバーにある検索窓に「msconfig」と入力し [Enter]します。
「システム構成」の「ブート」タブで、「セーフブート」にチェックを入れて「OK」します。(下図)

 

現れた「再起動」ボタンをクリックすれば、セーフモードで起動します。
なお、セーフモードでネット接続を有効にしたいときは「ネットワーク」にチェックを入れて「OK」します。
(通常起動に戻すには、同様に「システム構成」画面で「セーフブート」のチェックを外して「OK」します。)

この方法以外にも [設定]-[システム]-[回復]-[PCの起動をカスタマイズする]で「今すぐ再起動」とし、再起動後 [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[スタートアップ設定]をクリック、「再起動」させ「セーフモード」あるいは「セーフモードとネットワーク」を選択してスタートアップさせる方法もありますが、上記のほうが簡単ですね。

さて、Windowsパソコンが起動しない場合にセーフモードで起動するには、

  1. 外付け機器をすべて取り外して、パソコンを起動し、途中で止まったら電源スイッチを長押しして強制終了する
    これを何度か繰り返すと「自動修復」という画面が現れ、そこにある「詳細オプション」をクリックする
  2. 「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」をクリックする
  3. 「スタートアップ設定」をクリックし、「再起動」をクリックする
  4. 対応するオプション番号を数字キーまたはファンクションキーで入力する


いずれの場合も「セーフモード」で起動できたら、以下の操作をしてみましょう:

  • ウイルス対策ソフトでスキャンし、見つかったら駆除する
  • アプリをインストール後に問題が起きたときは、そのアプリをアンインストールする
  • 新しい機器を接続したり、ドライバーをインストールした後に問題が起きたときは、ドライバーを削除する
  • スタートアップで実行する必要のないアプリを無効にする
  • [設定]-[Windows Update]-[更新の履歴]で [更新プログラムをアンインストールする]をクリック、表示された更新プログラムを「アンインストール」する
  • [設定]-[Windows Update]-[更新の履歴]で [回復]-[このPCをリセット]にある「PCをリセット」を押し、「個人用ファイルを保持する」をクリック
  • エクスプローラで「PC」を表示、ローカルディスクを右クリックし「プロパティ」をクリック、「ツール」タブで「チェック」をクリック


以上の操作に自信が無い場合は、データ復旧会社など専門家に委ねましょう。

また、目当てのファイルにアクセスできる場合は、それらを USBメモリなど外部装置にコピーしてください。