Googleドキュメント」記事でご紹介したように、Microsoftの Wordのようにワープロソフト(文書作成アプリ)として「Googleドキュメント」が無料で使えます。

今回は、Wordで作成された文書を Googleドキュメントで開き、最後に Word文書として出力する方法について見てみます。

今回試しに作ってみた Word文書は下図のような「サンプル文書.docx」です。

 

既定フォントは「游明朝」10.5pt ですが、1行めのタイトルのみ「メイリオ」16pt 太字 としています。
また、各段落とも「1行目のインデント」として 1文字の字下げを施し、文中「Word」文字のみ赤字で太字としました。
さらに、挿入したイラスト画像には「文字列の折り返し」で「四角形」左側 7mm としました。

この Word文書ファイルを、Google Drive上にドラッグ&ドロップします。
タイル状のグリッドレイアウトで表示すると、下図のアイコンで表示されます。

 

このアイコンは「Googleドキュメント」であることを示し、Word文書がアップロードされたときに「Googleドキュメント」形式に変換されたことを示しています。

それを開くと、下図のように表示されました。

 

ご覧になってすぐに気付く違いがフォントでしょうか。
Googleドキュメントの既定のフォントは「Arial」11pt だそうです。
「游明朝」はサポートされていないので、代替として「Arial」に置き換えられています。

あと、行間が狭くなったように見えます。
Wordでは「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」が既定で有効になっているので、グリッド線に合わせて行間隔が定まっています。
一方、Googleドキュメントではグリッド線はなく、“枠線”を設定するときのスタイルによりますが、フォントにより決定される「1行」の高さで行間隔が決まります。

今回は、編集はせず、単に Word形式で出力してみましょう。
[ファイル]-[ダウンロード]-[Microsoft Word (.docx)]を選択し、ファイル名「サンプル文書2.docx」として保存しました。(下図)

 

これを開いてみると、最初の図と同じに表示されました。(図は省略)

細かく見ると、元の「サンプル文書.docx」のファイルサイズは 53.9 KB、ダウンロードした「サンプル文書2.docx」は 20.5 KB と小さくなっていました。
この違いは、挿入したイラスト画像のサイズによるものと考えられます。
元のイラスト画像を Word文書に挿入した時点では 499×400 px(23.9KB)であったものが、サイズ変更し、それを Googleドキュメントに変換した時点で 218×174 px(6.03KB)になったものと考えられます。

これら、フォントや行間隔、画像サイズなどの違いだけ意識しておけば、Word ⇔ Googleドキュメントの相互変換も容易にできるので、Wordの代わりに使っていくことも現実的な選択になると思います。