Googleスプレッドシート 関数」記事の中でご紹介した「Googleスプレッドシートの関数リスト」ページに 474個の関数が列記されています。
そのほとんどは、Excelの関数と同様に使えるものが多いですが、中には Googleスプレッドシート独自の関数があります。
それらは、「Google」「パーサー」「Web」というカテゴリで見ることができます。

今回は、そのうち「Google」関数について見ていきます。
現時点で、以下の 7つの Google関数が提供されています:

名前 構文 説明
ARRAYFORMULA ARRAYFORMULA(配列数式) 配列数式から返された値を複数行または複数列に表示したり、非配列関数で配列を使用したりすることができます。 詳細
DETECTLANGUAGE DETECTLANGUAGE(テキストまたは範囲) 特定の範囲内のテキストで使用される言語を識別します。 詳細
GOOGLEFINANCE GOOGLEFINANCE(銘柄, 属性, 開始日, 終了日|日数, 間隔) Google Finance から現在や過去の証券情報を取得します。 詳細
GOOGLETRANSLATE GOOGLETRANSLATE(テキスト, ソース言語, ターゲット言語) テキストをある言語から別の言語に翻訳します。 詳細
IMAGE IMAGE(URL, モード) セルに画像を挿入します。 詳細
QUERY QUERY(データ, クエリ, 見出し) Google Visualization API のクエリ言語を使用して、データ全体に対するクエリを実行します。 詳細
SPARKLINE SPARKLINE(データ, オプション) 1つのセル内に含まれるミニ グラフを作成します。 詳細

 

表中それぞれの「説明」欄にある「詳細」をクリックすると詳細説明ページを開くことができます。

2、3 ご紹介しましょう。

IMAGE」関数。
スプレッドシートのセルに「=IMAGE("https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png")」と入力すると、そのセル内に URL で参照される画像が表示されます。(下図)

 

その構文は、
 IMAGE(URL, [モード], [高さ], [幅])
で、第2引数「モード」が省略されているとデフォルトの 1 が設定され、アスペクト比を維持しながらセル内に収まるように表示します。

ARRAYFORMULA」関数。
Excelで言う「CSE数式」([Ctrl]+[Shift]+[Enter])のような配列数式を明示的に表したものです。
簡単な例ですが、下図の表データについて、G2セルに「=ARRAYFORMULA(IF(C2:C11>=65,"いいね",""))」と入力すると、C2:C11セル範囲に対応して G2:G11セル範囲にその結果を表示してくれます。

 

QUERY」関数。
別シートのデータから目的のデータを抽出する関数です。
上図の表データが「会員名簿」シートにあるとして、別のシート上の A1セルに「=query('会員名簿'!A1:F, "select B, MAX(C) group by B")」とすると、表データから第2引数である「クエリ」で指定されたデータを取り出すことができます。(下図)

 

いかがでしょう?
Excelとは違ったテイストの関数群ですね。