2022年2月に Googleが発表し、7月に正式リリースした「ChromeOS Flex」は無料で利用できるパソコン用の OS(Operating System)です。
でも、「Chromebookとは」記事でご紹介した「Chromebook」パソコンに搭載されている「ChromeOS」という OSとは何が違うのでしょう。
また、「CloudReady お試しChromebook」記事でご紹介した「CloudReady」とは何が違うのでしょう。

公式には、Googleのサポートぺージ「ChromeOS Flex と ChromeOS の違い」や「Chrome OS Flex と CloudReady の違い」をご参照いただくのが正確です。
でも、専門用語なども出てきて少し分かりづらいかもしれませんので、要点のみこの記事でご紹介します。

パソコンには基本ソフトとして OSが搭載されており、Windowsや MacOS、Linuxなどが有名ですね。
「ChromeOS」もその名の通り OSの 1つです。
Googleが Linuxカーネルをベースに開発したもので、Webブラウザである Chromeをユーザーインターフェースとして用いています。
つまり、Windowsパソコンを使っている人が Chromeブラウザ上でさまざまなアプリを利用するというイメージに近いです。
「ChromeOS」は OSのみでは提供されず、2011年に発売された それを搭載した「Chromebook」パソコンを購入して利用するかたちになります。

この「ChromeOS」のオープンソース開発版として「Chromium OS」という OSもあります。
「Chromium OS」をベースに、Neverware社が「CloudReady」という OSを 2015年2月から提供を開始しました。
「CloudReady」を一般的なパソコン(高性能でなくてもよい)にインストールすれば「Chromebook」のようなパソコンが出来上がるわけです。
でも、「CloudReady」と「ChromeOS」とは同様な部分もありますが、異なる部分もあります。

そして、Googleは Neverware社を買収し、「CloudReady」をベースに「ChromeOS Flex」を開発し、今年 7月に提供を開始しました。

まとめると、「ChromeOS」は「Chromebook」パソコンに搭載された OSで、「ChromeOS Flex」は「Chromium OS」「CloudReady」をベースに開発された OSです。

さて、「ChromeOS Flex」は比較的低スペックのパソコンでも動作することが魅力です。
つまり、数年あるいは 10年以上前のパソコンでもこれをインストールすればそこそこの動作をさせることができます。
もう廃棄しようかと迷っているパソコンがあれば、是非ともお試しください。


(インストールの様子は次回ご紹介します。)

これまで、Google Chromeブラウザ上で利用していたアプリやサービスはそのまま利用できます。
Windowsや MacOSパソコンにインストールして使うアプリは(Chromeブラウザ版が提供されていなければ)利用できません。
例えば、Microsoftの Wordや Excelといったアプリは「ChromeOS Flex」では利用できません。
でも、Web版 Wordや Excelを利用すれば、大方の作業には使えると思います。

また、「ChromeOS」の特徴のひとつである、Google Playストアとそこで提供される Androidアプリは「ChromeOS Flex」では利用できません。

これらの得失をご理解いただき、お試しください。