ある数式の計算結果から、その結果を得るための数値を逆算する機能が「ゴールシーク」です。
「what-if分析」とも呼ばれることもあります。

例えば、簡単な例ですが、下図のように通常の数式では「単価」×「個数」として「金額」を求めますね。

 

それでは、「金額」が 10万円となるためには「個数」をいくつとすればよいでしょう?
このように、“計算結果”(目標)を達成するために必要な数値を逆算して求める機能が「ゴールシーク」です。

それでは試してみましょう。
[データ]-[予測]-[What-If分析]-[ゴールシーク]をクリックします。(下図)

 

「ゴールシーク」ダイアログが現れますので、「数式入力セル」欄にカーソルを入れ、表の C2セルをクリック、「目標値」欄には「100000」と入力、「変化させるセル」欄にカーソルを入れ、表の B2セルをクリックします。(下図)

 

「OK」すると、下図のように「解答が見つかりました。」という表示が現れます。(下図)

 

表の B2セルには計算結果の「83」という数値が表示されています。
B2セルを選択して数式バーを確認すると「83.3333333333333」と表示されています。
つまり、目標値である金額 10万円とするためには 83個以上とする必要があると逆算されるわけです。

上記の例はあまりに簡単な計算式でしたので、単に「金額」÷「単価」として求めても良さそうですが、もっと複雑な手順で結果を得ているときには強い援軍となります。

事業計画や業績見積もりなどを立てるときに「損益分岐点」という指標を使うことがあります。
これは、ザックリ言って、売上と費用が等しくなるポイントのことです。
これを求めるときも「ゴールシーク」機能が役立ちます。

ただし、Microsoftのサポートページにも記載されるように、

> ゴール シークは、1つの変数入力値のみを処理します。 ローン額と毎月の返済額の両方など、複数の入力値を受け入れる場合は、ソルバー アドインを使います。 詳細については、「ソルバーを使用して問題を定義して解決する」を参照してください。

‥‥とのことです。
ご興味ある方は、[挿入]-[アドイン]-[アドインを入手]を開き、検索欄に「solver」と入力すると Solverアドインが見つかります。