先回の記事「Excel アイコンセットやデータバーの設定変更」に引き続き、「条件付き書式」の話題です。
なお、「条件付き書式」については、「Excel 条件付き書式(1)」記事などでご紹介していますので、そちらも合わせてご参照ください。

なんとなく「条件付き書式」では数値や日付などに対する条件に応じて書式を設定するものと考えがちですが、文字列についても条件設定できます。
例えば、「xxxという文字を含む」セルを色付けして表示させたい、ということができます。

下図のような表データの「名前」列について「山」という文字を含むセルに色付けしてみます。

 

「名前」列のデータ部分を選択し、[ホーム]-[スタイル]-[条件付き書式]-[セルの強調表示ルール]-[文字列]をクリックします。(下図)

 

下図の「文字列」ダイアログが現れますので、ここでは「山」と入力し「OK」します。

 

すると、名前の中に「山」を含むセルが色付けされて表示されました。(下図)

 

いかがでしょう。
「xxxという文字を含む」という条件であれば、こんなに簡単に該当するセルを見つけることができます。

実は、文字に対する「条件付き書式」の例は、「Excel 条件付き書式(2)」記事でも取り上げています。
そこでは、「指定文字列と一致する」セルを見つける方法を示しました。
でも、実用的には、上記のように「xxxを含む」条件のほうが多目的に使えますね。

ところで、上記の [セルの強調表示ルール]-[文字列]では「xxxを含む」という条件しか作れません。
時として「xxxを含まない」とか「xxxで始まる」「xxxで終わる」といった条件での書式設定もできると良いですね。
そんなときは、以下のようにします。
「名前」列のデータ部分を選択し、[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックします。
「新しい書式ルール」ダイアログが現れますので、上段で「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択し、下段の左端のプルダウンリストで「特定の文字列」、その右隣のプルダウンリストで「次の値をxxx」のいずれか、さらに右側の入力枠に例えば「山」というように指定文字を入力します。(下図)

 

あとは、右下の「書式」ボタンを押して、文字や背景色など適用する書式を設定して、最後に「OK」を押せば、条件にマッチしたセルにその書式が適用されて表示されます。

他にも、「新しい書式ルール」ダイアログの上段で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、下段の数式欄に、例えば「=FIND("山",$A1)」などとして、「書式」ボタンで適用する書式を設定して「OK」してもよいですね。(下図)

 

いろいろな方法を試してみるのも Excelの勉強になります。