Wordで普通に文章を作成すると、左右の余白の間に入りますね。
これが「1段組み」です。
別に悪いわけではないのですが、横一列に文章が長くなると“読みづらい”印象が生まれます。
また、文章が多いときや、項目表記をしているときなど、空白部分が“もったいない”感じもします。
そんなときに「2段組み」や「3段組み」を使ってみます。

「段組み」機能を使えば、横書きの文章なら左右に 2列や 3列に配列でき、縦書きの文章なら上下に 2段や 3段に配列できます。
Wordでは「2段組み」や「3段組み」はできますが、4段以上には分けられません。
まぁ、4段以上にしても、むしろ読みづらさがでてしまうので、3段までで十分だと思います。

早速、試してみましょう。
ネット記事にあったカレーのレシピを拝借しました。(下図)

 

これが「1段組み」です。
右側に大きく空白部分があって“もったいない”ですね。
(出来上がりのカレーライスの写真などを入れたくなります。)

これを「2段組み」にしてみます。
使用する操作ボタンは、[レイアウト]-[ページ設定]-[段組み]の中の [2段]です。(下図)

 

材料リスト部分を選択し、上記 [2段]をクリックすると、「2段組み」になります。(下図)

 

いかがですか?
空白部分も少なくなり、“見通し”が良くなりました。

もう少し詳細に見てみましょう。
上記メニューの一番下「段組みの詳細設定」をクリックすると「段組み」ダイアログが現れます。(下図)

 

先ほど [2段]を選択しましたので「種類」欄は「2段」が選択されています。
このダイアログで「1段」を選択すれば、最初の図の「1段組み」に戻ります。
この他「3段」「1段目を狭く」「2段目を狭く」が選択できます。

その下にある「段の幅と間隔」欄ですが、現在は「2段」が選択されているので、左右の「段の幅」は同じになっています。
注意したいのは、「間隔」です。
既定では「2.02 字」となっていますが、一般の文章の場合、ここを狭くし過ぎると“読みづらく”なることがあります。
下図の上段は既定の「2.02 字」、下段は間隔を「1 字」にしてみたものです。

 

そして、このダイアログの右上にある「境界線を引く」にチェックを入れてみると、各段の中間に境界線が引かれます。(下図)

 

これはお好みにより入れてみてください。

最後に、段組みした一方の段の中にカーソルを入れてみてください。
[表示]-[表示]で「ルーラー」にチェックを入れると、文書の上部にルーラーが表示されます。
このとき、選択している段のほうにルーラーが表示され、他の段には空欄になっていることにご注目ください。(下図)

 

ルーラーには文字単位の数字、インデント設定、タブ位置などが表示され、詳細に段落設定するときに重宝するツールです。
このルーラーが 1つの段だけに表示されるということは、他方の段とは別に段落設定できることを意味しています。
例えば、左の段のタブ位置はもう少し右側に移動させてバランスよくしてみるとか出来ます。

また、少々見えづらいですが、左のルーラーの右端「右余白」と右のルーラーの左端「左余白」もマウスでドラッグして位置を変えられます。
このことは、上記「段組み」ダイアログの「間隔」を調整することに相当します。