前回「なぜPythonでExcelを操作？」記事で触れたプログラム言語「Python」にご興味をいだいた方もいらっしゃると思います。
本格的にというほどではなくとも、少し触れて自分の感覚でどんなものか確かめてみたいのではないでしょうか。
人気の言語ですので「Python」関連の書籍もたくさん出版されていますし、ネット検索するとこれまたたくさんの事例やら解説記事などが出てきますので、教本に困ることはまずないでしょう。
それでも、自分のパソコンで「Python」を試してみたい・学習してみたいとすると、Pythonアプリが必要になります。
今回は「Python」のインストール方法をいくつかご紹介します。
まず、インストール不要で「Python」を学習できる環境をご紹介します。
「Google Colaboratory」（略称：Colab）という Webブラウザで実行できるサービスです。
必要なのは Googleアカウントだけです。
Google Chromeなど Webブラウザで公式サイトにアクセスし、右上の「ログイン」をクリックして Googleアカウントでログインしてください。（下図）
この画面がチュートリアル画面で、Colabの特徴やどんなことができるのかといったガイダンスが書かれていますので、ざっと目を通してみてください。
とりあえず Pythonコードを書いてみたい方は、メニュー[ファイル]から [ノートブックを新規作成]をクリックし、新しいノートブックを開きます。（下図）
この細長い入力部分が「コードセル」で、ここに Pythonコードを記述していきます。
コードセルに例えば「print('Hello, Python!')」と入力し、左端の実行ボタンまたは [Ctrl]＋[Enter]キーを押して実行させると、その下に「Hello, Python!」と表示されます。
たった 1行ですが、これも Pythonコードです。
このコードセル内に複数行のコードをまとめて書けますので、プログラムのソースコードの練習ができます。
入力した Pythonコードは自分の Googleドライブ内に自動的に保存されていますので、次回にその続きをやってみることも容易です。
次は、Microsoft Storeにある Pythonnアプリをご紹介します。
Windows PCで「Microsoft Store」を開き、検索欄に「python」を入力し検索すると Pythonnアプリがいくつか出てきます。（下図）
最新バージョンは「Python 3.10」です。
クリックしてその説明画面を開き、右上の「入手」をクリックするとダウンロードおよびインストールされます。（下図）
（上図は、インストール済みなので「入手」ボタンが表示されていません。）
この方法の良いところは、面倒な環境設定などが不要なところです。
環境変数「PATH」の設定や関連するプログラムも自動的にインストールしてくれます。
そのため、インストール後、すぐに試すことができます。
基本的に「コマンドプロンプト」や「PowerShell」上で実行しますが、コードの入力・編集は「Visual Studio Code」などテキストエディタで行います。
「Visual Studio Code」であれば、その上で実行もできますので、これとの併用が便利です。
3番めは Pythonの公式サイトにアクセスしてインストールする方法です。
公式サイトを開き、上部の「Downloads」をクリック、メニューの右側に「Python 3.10.2」などと書かれたボタンをクリックし、ダウンロードします。（下図）
ダウンロードしたら、それを開いてインストールします。
インストール画面の下部に「Add Python 3.10 to PATH」という項目にチェックを入れてから「Install Now」をクリックしてインストールを開始します。
インストールが完了したら、コマンドプロンプトまたは PowerShellを開き、「python --version」と入力し「Enter」を押してみてください。
「Python 3.10.2」などと表示されれば無事にインストール出来ています。
最後に、「Anaconda」のインストールを簡単に説明します。
Anacondaは、Pythonの実行環境で、目的に応じた各種ツールやライブラリを提供するプラットフォームです。
つまり、Pythonコードの入力・編集、ライブラリのインストールやバージョン管理などをしてくれ、GUI環境も提供してくれます。
つまり、本格的に Pythonと取り組んでみようという方は、この「Anaconda」がお薦めです。
無料版「Individual Edition」を、配布サイトを開いて「Download」します。
インストールそのものは難しくありませんが、ひとつ注意があります。
インストールする場所のパスに日本語などが含まれているとエラーが表示されます。
半角英数字のみのパスの場所を指定してください。
今回は、Pythonのインストール方法をいくつかご紹介しました。
学習の取り組み意欲に応じてステップアップしてみください。