撮った写真を Word文書に挿入し、その日付や場所などの説明を追記できる形式を表を使って作成する方もいらっしゃいます。
例えば、下図のような表を作成しておき、撮った写真を「写真」列のひとつに挿入、「日付」「場所」「説明」欄に対応する情報を入力していきます。

 

なお、表自体の作成は「Word 表の作成」の記事でご紹介していますので、ご参照ください。

それでは、実験しながら試してみましょう。

まず、撮った写真ファイルを格納してある場所から「写真」の適当なセルにドラッグしてみます。
もちろん、[挿入]-[画像]-[このデバイス]をクリック、当該写真を選択して「挿入」ボタンを押しても結構です。
写真を挿入してみると、「写真」列幅が広がり、他の、「日付」「場所」「説明」列が最小化され、しかも写真の下部部分だけが表示されています。(下図)

 

元の写真は 2048×1536ピクセルのサイズですが、「Word 画像の挿入」記事で触れたように、既定では写真は「文字列の折り返し」-「行内」モードで挿入され、文書の“余白”の内側よりも大きい場合、自動的に余白の内側のサイズに縮小されます。

これは、「日付」「場所」「説明」列に何かしらの文字を入力していたとしても同様です。(下図)

 

「写真」列の幅を自動的には変更しないようにしてみましょう。
表中でマウス右クリックし「表のプロパティ」を選択します。
あるいは、[テーブルレイアウト]-[セルのサイズ]-[表のプロパティ]をクリックしても結構です。
「表のプロパティ」ダイアログが現れます。(下図)

 

この右下にある「オプション」をクリックして「表のオプション」を開きます。(下図)

 

この中の「自動的にセルのサイズを変更する」からチェックを外し「OK」します。

この状態で、再度写真を挿入してみると、列幅は自動的には変更されず、「写真」列幅内に納まっています。

 

ただ、写真の下方しか表示されていません。
これは、上述のように写真が「行内」モードで挿入され、各セルの配置が既定では「上揃え(左)」になっているためです。
写真が挿入された行の高さを広げても変わりません。
セルの配置を「下揃え(左)」に変更して、行の高さを広げると写真全体が表示されます。(下図)

 

この設定を「写真」列のセルに最初に施しておきます。

ところで、この方法で「写真」列の幅は自動的には変更されなくなったのですが、欠点があります。
それは縦長の写真と横長の写真とで縮尺率が変わります。
表示写真の横幅を合わせるにはこの方法でよいのですが、上の実験でもお分かりのようにセルの幅について規定することはできても、セルの高さについては自動調整してくれる方法がありません。
写真の縮尺率を同じにしたいなら、予めサイズを決めて縮尺しておく必要があります。