Word文書中の難読漢字などに振り仮名を振ることがあります。
過去に、子供向け講座用テキストでは、すべての漢字に振り仮名を振ったこともしました。
人名でも、同じ漢字で読みが異なるものが多いので、やはり振り仮名を振ることがありますね。

「ルビ(ruby)」とは、印刷用語の一種で、縦書きでは漢字の右側、横書きでは上側に小さい文字で付加される読みや注釈などの補助情報のことです。
このルビの振り方をご紹介します。

文書中の、ルビを振りたい文字列を選択し、[ホーム]-[フォント]-[ルビ]をクリックします。(下図)

 

「ルビ」ダイアログが現れます。(下図)

 

このダイアログの下部に「プレビュー」されますので、ルビのサイズや配置などが良ければ「OK」して出来上がりです。

基本はこれだけですが、少し補っておきます。

まず、ルビをカタカナで表記したい場合は、上記「ルビ」ダイアログのそれぞれの読みである「ルビ」欄の文字を選択し [F7]でカタカナに変換して「OK」します。(下図)

 

それから、ルビのフォントサイズと位置は「サイズ」「オフセット」欄で調整します。
「オフセット」が 0pt であると、漢字のすぐ上にルビが振られることになります。

また、注意すべきは、ルビを振った分だけ行の高さに影響することです。
Wordの既定状態では、「Word 行間隔」でお話したように、行間が「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」になっていますので、ルビを振っている行と振っていない行が混在する段落では、その行の高さが変わります。(下図)

 

この段落については、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外すか、行間を固定値にするなどの工夫が必要になります。

あとは、難しいところはないと思います。
今回触れなかった「ルビ」ダイアログの他の機能については、ご自身でお試しください。
「プレビュー」欄に表示される様子を見ながら、その様子をご確認ください。