ほとんどの Androidスマートフォンには最初から「Google」アプリと「Chrome」アプリがインストールされています。
もちろん、iPhone/iPadにもインストールできるので、両方ともインストールしている方もいらっしゃることでしょう。(下図)

 

ネット検索するときに、どちらのアプリを使いますか?
はい、どちらのアプリでも検索できますね。
パソコンで Chromeブラウザを使用している方は、そのままスマホでも「Chrome」アプリをお使いになるのが自然ですね。

今回は、似ているようで違いがある「Google」アプリと「Chrome」アプリの特徴を見てみます。

まとめて書くと、「Chrome」アプリは、ネット検索や閲覧に特化したウェブブラウザアプリです。
パソコンの Chromeブラウザ同様、複数の Webページを開いて、それぞれのタブを切替えて見比べたり、多くのページにアクセスといった使い方に「Chrome」アプリが適しています。
また、ブックマークやリーディングリスト機能が使えますし、Webブラウザとしてのメニューも各種揃っています。
一方で、「Google」アプリは、ネット検索をはじめとした多くの機能を備える、総合的なアプリです。
現在地周辺の天気・交通・グルメなどの情報を得たり、音声認識により検索したりメッセージ送信したり電話を掛けたりなどできます。

それでは、もう少し細かく見ていきましょう。

「Google」アプリの説明を一部引用すると、

 

こんな便利な検索があります
- 目的地までの経路
- 付近のお店やレストラン
- 気になる言葉の意味
- 動画や画像
- スポーツの試合経過や日程
- 映画の上映時刻、出演者、レビュー
- ニュース
- 株価情報
- 天気や気温
- 翻訳
- 為替レート
- ショッピング
- 観光名所
- 食べ物のカロリーや栄養素
- あらゆるウェブ コンテンツ

ちょっとした調べものを手軽にするのが「Google」アプリです。
上記の検索をするための特別なボタンが用意されているわけではなく、例えば「目的地までの経路」では「ここから東京駅まで」、「付近のお店やレストラン」では「近くのカフェ」、気になる言葉の意味では「給付金とは」‥‥といった具合に、検索欄に問いかけの言葉を入力して検索します。
もちろん、検索欄の右端にあるマイクアイコンをタップして音声検索もできます。

「Google」アプリの特徴的な機能に「Discover」があります。
「Discover」は、あなたのこれまでの検索・閲覧履歴に基づいて、興味のありそうな話題のニュースを表示してくれる機能です。
下図は iPhoneで「Google」アプリを開いたところです。

 

この画面下部の「ホーム」がアクティブになっていますが、既定では「Discover」がオンになっていますので、実質的にこのホーム画面で「Discover」が表示されているわけです。
Androidスマホでは下図のように「Discover」タブが明示的に表示されています。

 

なお、各記事の下部に付いているアイコンですが、「共有」アイコンの隣にあるスライダのようなアイコンはその記事に関連する表示数を増減するもので、またさらに隣の「…」では興味の有無や志向などを告げて、この Discover機能をパーソナライズしていくことができます。

 

Discoverの隣にある「コレクション」では、保存したページのショートカットが表示されます。
各記事を開いてリボンのようなアイコン「お気に入り」をタップすれば、コレクション内の「お気に入りのページ」内に保存されます。
Chromeアプリで言う「ブックマーク」のような機能ですね。

「Chrome」ブラウザについては「Google Chrome」をはじめ何度かご紹介してきましたので、今回は省略します。

「Google」アプリと「Chrome」アプリの違いを大きいとみるか小さいとみるかのご判断はお任せします。
同じ“検索”といっても、そのアプローチや周辺情報をどう扱うかによって使い分けるのがよろしいようです。