皆さんはどのようにスケジュール管理をされていますか?

使っている端末がひとつで、スケジュールもご自身の予定だけ見れればよいなら、まったく問題にはならず、そのカレンダーアプリで管理すればよろしいでしょう。
しかし、パソコンとスマホを使い、自分のスケジュールだけでなく、チームや団体、家族で共有したいスケジュールや、会議室など共用設備の予約表などを閲覧したい場合に、なかなか良いソリューションが見つかりません。

Windows 10パソコンには標準の「カレンダー」アプリがあり、iPhone/iPadにも標準の「カレンダー」アプリがあります。
一方で、私は Googleの各種サービスを利用しているので、Googleカレンダーを使っています。
Androidスマホのユーザは、その既定の Googleカレンダーをお使いかもしれません。
また、団体では Microsoftの OneDriveを利用しているので、そこに付属する Outlook系の「予定表」を使用して各種のイベントや施設管理をしています。

それぞれのカレンダーを開いて「今日の予定は?」「来週のイベントは?」というように見て回ればよいのですが、個別のカレンダーを次々と開いて確認するのはけっこう疲れますし、1つのカレンダーから次のカレンダーを開いたときに前のカレンダーの詳細を忘れて再度開きなおしたり、記憶違いのためブッキングしてしまう恐れも出てきます。

要は、複数のカレンダーを一覧でき、必要に応じてその中の 1つまたは一部を選択的に閲覧も出来るように“共有”し、かつ、プライベートなスケジュールは公開しないけれど自分は合わせて閲覧できるようなカレンダーが欲しいのです。

これまでにも「Win10カレンダーをGoogleカレンダーと連携」等も含め、カレンダーの共有機能を利用してまとめてみようと試行してきました。
ところが、カレンダーによって“共有”の意味合いが少しずつ違うので、うまくまとめられないことが分かってきました。
例えば、カレンダーの中に複数のカレンダー、例えば「仕事」と「プライベート」というカレンダーを設けることができます。
ところが、“共有”しようとするとその中の 1つしか共有できなかったり、Googleカレンダーで「カレンダーの統合」機能でまとめて iframeコードを取得しても更新されない問題が起きます。
また、OneDriveに付属する「予定表」も、その中の複数のカレンダーも同様に上手く共有できないところがあります。

前置きが長くなりましたが、いろいろ試行錯誤を繰り返した結果に辿り着いたのが「One Calendar」というアプリです。
このアプリは、Windowsアプリ、iOS/iPadOSアプリ、Androidアプリ、MacOSアプリと、ほとんどのプラットフォームに対応していますので、自宅のみならず、外出先でもまとめて確認できます。
また、アプリの説明文には「Google, Live, Outlook, iCloud, Exchange, Office365, Yahoo, Nextcloud, Synology, GMX, Mailbox.org, ownCloud等のすべてのカレンダーを表示する」と謳われています。

各デバイスにアプリをインストールしたら、使い方は簡単です。
ここに表示したいカレンダーのアカウントを 1つ以上追加するだけです。

下図は、iPadにインストールした「One Calendar」アプリで、いくつかのカレンダーをまとめて表示したものです。

 

この表示では 1日のマスに 4つのイベントが表示でき、それ以上あれば日付の横に「+1」などと表記され、下図のように週単位や日単位で閲覧すれば細部まで確認できます。

 

設定も容易で、左上の「≡」をタップして、アカウントを追加・削除するなら「アカウント」を、表示などの設定なら「オプション」をタップして設定します。
(デバイスにより「設定」の場所が違いますが、容易に見つけ出せる位置にあります。)

 

もちろん、閲覧だけでなく、予定(イベント)の入力も可能です。
画面右上の「+」アイコンをタップすると、下図の入力画面が現れます。

 

もちろん、閲覧だけ許可されている共有カレンダーであれば、予定の入力はできません。

この「One Calendar」、使ってみて シンプルでいて必要な機能は網羅されていることが分かります。
ごちゃごちゃと要らぬ機能を付けてくるアプリが多い中、とても好感がもてます。