パソコンの調子が悪くなったとき「再起動」してみると解消されることがありますが、ときには電源が入らない、つまりパソコンが起動しないということもあります。
これはデスクトップパソコンでも起きますが、特にノート型パソコンに多く見られるようです。

これは、長時間使い続けているとパソコン内部の回路や部品に電気が溜まってしまい、電源が入らなかったり、不安定な動作となったりするためです。
原因がパソコン内部に溜まった電気なので、その電気を放電してあげれば解消または改善される可能性があります。

パソコン内部には、過電圧や過電流を防止するための保護回路が随所に取り付けられています。
電気が溜まってしまうとこの保護回路が作動して、電源が切れる、電源が入らないなどの問題が発生するケースがあります。

もちろん、起動しない、動作が不安定なのは、これだけが原因と決めつけられないので、以下の方法を試してみて、それでも解消しない場合は、あらためて対処する必要があります。

さて、放電の方法です。
パソコンが起動しているときは、起動中のアプリを終了し、セットされている CD/DVD、USBメモリ、SDカードなどを取り出し、パソコンを完全にシャットダウンします。
完全にシャットダウンする方法は「完全にシャットダウン」などを参照して行ってください。
パソコンが正常に起動しない場合や、起動しても操作できない場合は、パソコンを強制終了した後に、以降から作業します。

次に、パソコンに接続している周辺機器やLANケーブルなどを取り外します。
デスクトップパソコンであれば、電源ケーブルやディスプレイケーブルなども取り外します。
ノートパソコンでは、ACアダプターはもちろん、バッテリーが取り外せる機種ならバッテリーも取り外します。
バッテリーが取り外せない機種では周辺機器やケーブルをすべて取り外します。

その状態で 90秒~2分以上放置してください。
その後、バッテリーを取り付け、パソコン本体に電源ケーブルまたは ACアダプタを接続し、キーボードやマウスなど、パソコンを操作するだけの最低限の周辺機器を接続します。

最後に、電源を入れてみて、正常にパソコンが起動するかどうかを確認します。
問題がなければ、普段の使用のように、周辺機器や USBメモリなどを取り付けていってください。

上記もしましたように、この放電を行っても問題が解消されないときには、回路のほかに Windows OSやアプリなども原因も考えられるので、メーカーにお問合せするか、メーカーのヘルプページなどをご参照ください。