最近はネット検索していて英文のページに出くわしても Webブラウザが日本語に翻訳してくれますので、脱兎のごとく逃げることはなくなりました。
一応、難しくない英文なら時間をかけて読むことができるつもりですが、そのページで言わんとしていることをサッと理解するにはやはり日本語化されたほうが断然早いです。

その翻訳精度もひと頃に比べ良くなってきています。
中には首を傾げるような訳もありますが、そんなときは“原文”に戻して確認すればよいです。

さて、今回ご紹介する「Google翻訳」アプリですが、Webブラウザで利用することもできます。
コチラにアクセスすれば世界中の言語に翻訳できます。(下図)


スマホ用にはアプリが無料で提供されています。
上記と同様な「テキスト翻訳」は基本的な機能としてもちろん使えます。
下図は Webページにあった英語の一文をコピーし、Google翻訳の入力欄にペーストしたときの原文(上側)と翻訳文(下側)です。

 

まぁ、英文の Webページを翻訳するならスマホにインストールされている Webブラウザ(Google Chromeや Microsoft Edgeなど)で翻訳すれば済みますので、いちいち Google翻訳にコピペしなくともよろしいです。

でも、上図の英文の下あたりをご覧ください。
「カメラ入力」「手書き入力」「会話」「声」と並んでいますね。
そうなんです、Google翻訳はテキスト翻訳だけでなく、これらの機能が備わっています。

「カメラ入力」をタップするとカメラが起動され、その画面の中に翻訳したい文字を収めます。
下図は、英語で曲名が書かれたCDにカメラを向けたときの画像です。

 

CDケースで反射していたり、手も揺れているのでフォーカスが合っているところが安定しない状況ですが、それなりの翻訳が出来ています。

この機能の面白いところは「リアルタイム翻訳」であるところです。
いちいちシャッターを切ってからこの Google翻訳に渡すのではなく、スマホのカメラをその翻訳対象の語句に向けるだけで、画面上に翻訳結果が表示されます。
そのため、一番役立つシーンは外国旅行に行った時の看板や標識をその場で解釈したり、レストランのメニューが外国語でよく分からないときなどでしょうか。

なお、この「カメラ入力」ではさらに「インポート」というメニューもあり、予め撮影したものを読み込んで、その中の文字を翻訳してくれる機能も備わっています。
写真内の文字が複数あって、その中の一部が目的であるなら、指でその部分をなぞって特定することができます。

「手書き入力」モードは、日本語でも英語でも手書きでき、試してみると、私のような悪筆家の文字も正しく認識してくれました。
英語などは手書きもしやすいかもしれませんが、普段使わない外国語などはその文字を真似て手書きしてみると変換候補が出ますので、そこからピックアップすることもできます。
(そんなときは「カメラ入力」のほうが早いかもしれませんが‥‥)

「会話」と「声」モードはいずれも音声で入力された語句・文章を翻訳してくれるもので、前者は相手とのやり取りを交互に行うとき、後者は自分だけで音声音訳をするときに使います。