文字入力の設定」で「入力モード」のことをお話ししました。
漢字・ひらがな・カタカナなど「全角」文字を入力するときと、数字や英文字など「半角」文字を入力するときとで、タスクバーにある「入力モード」(「あ」または「A」)をクリックしたりキーボードの「半角/全角漢字」を押して切り替えます。

日本語の文章をタイプするときは「全角」にして打つので一度「入力モード」を切り替えればさほど面倒ではないかもしれませんが、英単語混じりの文章であったり、数字は半角で入力したいときは、頻繁に「入力モード」切り替える必要が出てきます。
操作が面倒ということもありますが、切替を忘れて打った文字が変であることに気付いて慌てて打ち直すということも起きます。

こんなときのヒントをお話しします。

Windowsパソコンに標準で付いている日本語入力システム「IME」は、OSに下で管理されているものなので、ワープロアプリ Wordだけでなく、文字入力するシーンすべてで関わってきます。
なので「メモ帳」やメールアプリ、Webブラウザの検索などあらゆるシーンで適用できる方法です。

まず、英単語について試してみましょう。
文字をタイプできるアプリを 1つ起動して「入力モード」を「全角」としてください。

そのスペル(綴り)が分かるものは、最初の 1文字だけ大文字で、残りは小文字でも大文字でも構いませんのでタイプします。
例えば「Windows」という具合です。
お気づきになりました?
最初の 1文字を大文字で、つまり [Shift]キーを押しながらタイプすると、半角文字で以降も入力されます。

このとき、予測変換機能が有効であれば下図のように変換候補が表示されますが、この中に目的の語句があれば単に選択して確定すればよろしいです。


 

ただし、入力している「Windows」には点線または波線の下線が表示されていて“変換前”であるので、変換しようとスペースキーを押すと単に半角スペースが入力されてしまいます。
この場合の英単語の変換には [F10]を使います。
下線が表示されている状態で [F10]を押していくと、「Windows」→「WINDOWS」→「windows」→「Windows」→「wINDOWS」→「Windows」と変換されていきます。
この中に目的の語句があればそこでストップして確定させます。

スペル(綴り)が分かるときは、もうひとつの入力方法があります。
今度は「Word」という単語にしてみます。
そのまま(ただし、先頭は小文字のままで)w o r d とタイプします。
多分「をrd」と表示されていると思います。
このときも下線が表示されている状態で [F10]を押してみてください。
「word」→「WORD」→「Word」と変換されていきますので、目的の語句になったところで確定します。

スペル(綴り)が分からない英単語の場合を考えてみます。
この場合は、カタカナ表記になっている日本語を入力します。
例えば英単語「coffee」のスペルが分からないときは「こーひー」とタイプしてスペースキーを押して変換します。
下図のように、カタカナ表記の他に英単語「coffee」も変換候補に現れています。

 

目的の語句を選択して確定します。
専門用語はヒットしないかもしれませんが、日常的に使われる英単語なら“素直に”カタカナ表記の語句をひらがな入力して変換すればよろしいです。

さて、次に数字に関する入力です。

日付や金額など数字は「半角」で入力することが多いです。
(もちろん、「全角」ではいけないということはありません。)
よく使われるのは、キーボードに「10キー」が付いていればそこを使って入力します。
電卓のように「10キー」で入力すると、片手で素早く数字が入力でき、しかも「半角」文字で入力できます。
そのため「2020年」と入力したいときに「10キー」で「2020」と打ち、続けて「ねん」と打ってスペースキーで変換します。
(もちろん「10キー」がないパソコンではキーボード上段の数字キーで打ちます。)

中には「1,500円」というように桁区切りの「,(カンマ)」も含めて入力したいときもありますね。
そんなときは「10キー」でも上段の数字キーでもよいですから「1500えん」とタイプして変換します。
下図のように変換候補が現れ、この中から「1,500円」を選択して確定します。

 

変換候補の中には「壱千五百円」のように冠婚葬祭のときなどに使う字句も出てきますので必要に応じて選択できます。

いかがでしょう?
「入力モード」を「全角」のままにして、あとは「IME」の変換機能に任せてしまう方法です。