メンテナンス」テーマでパソコンの日頃の健康チェックについていくつか触れていますが、パソコンの動作が“重い”気がするのはどなたも同じようです。
 
重いパソコンを以前のように軽快にするため、チェックすべき事項を 2、3回に分けてお話しします。
 
まず大事なことは、“重い”と感じるようになったのが最近のことなのか、購入時に比べてなのかを考えることです。
 
別の表現をすれば、最近のある時期以降、急に重くなったように感じる場合は、それまでのパソコン環境や何かアプリをインストールしたかなど“変化”を思い出してみてください。
もちろん、あなたが意識しないところでウィルスなどを仕掛けられていればそれなりのチェックが必要になります。
 
あなたが意識しているところでの変化があれば、それに対する対策をします。
これは明快ですね。
意識しないところでの変化があるなら、「Windows Update」や「ソフトウェアのアップデート」などで触れたようにパソコンのシステムやアプリなどを最新の状態にしてウィルスチェックをしてみてください。
 
それでも治らないこともあります。
例えば、パソコンの問題ではなく、ネット回線や Wi-Fi機器などの不具合、そしてたまにあるのが更新による Windows OSなどの不具合なども影響します。
 
一言でまとめると、今あなたがやろうとしているアプリの実行について、そこに関わるステップや信号の流れを思い浮かべて、どれが原因か絞り込めると、対処方法も同時に絞り込めるということです。
 
例えば、インターネットを通じて動画を視聴しているときは、信号の流れを思い浮かべてみます。
あなたのパソコンが Wi-Fiでネット接続されているなら、一時的に LANケーブルによる接続に替えてみて動作が変わるかをチェックします。
ルータを再起動してみるのもよいでしょう。
あるいは、他のパソコンやスマホがあれば、そちらではどうなのかを見てみるのも有用です。
これらは原因がパソコンの外側なのか、パソコン内部なのかを切り分ける常套手段です。
 
パソコン内部の問題だとすると、最近インストールあるいはアップデートされたアプリなどを見直してみるのも役立ちます。
 
下図は、コントロールパネルから「プログラムと機能」を開いた画面です。
 
リストの項目タブのうち「インストール日」をクリックしてインストール日の新しいものを上位に並べますと、最近インストールされたアプリなどが見やすくなります。
 
ただし、これらの中には覚えのないものもあるかもしれません。
システムやアプリの自動更新機能により自動的にアップデートされたものも含みます。
それでも、当たりをつけるには有用な情報が得られるでしょう。
 
今回は、紙面の都合で具体的な方法まで踏み込めませんでしたが、次回以降で触れていきます。
 
いずれにせよ、原因を絞り込むことが重要です。