【歴史散歩】伏見油懸地蔵尊~西岸寺 | まったり京暮らし
伏見港公園の散歩ついでにたまに
買い物で寄る、油掛通りに名前の
由来の油懸地蔵尊をお祀りしてる
小さなお寺があります。
失礼ながら大抵は素通りしてる
けど、桜の頃は綺麗で驚いた

いつも、夕方頃だと近所の子供が
境内で遊んでて、地域密着感が微笑
ましい

不思議な霊験があり、1317年に伏見院の
別御殿を下賜せられ、下三栖から地蔵尊
を遷して、お堂を建立したのが始まりだ
そうです。

桜が最近はすっかり新緑に

油懸地蔵尊は~山崎の油商人が地蔵尊
の門前で転んで大切な油をこぼして
しまった。
落胆したが、残った油を地蔵尊にかけて
供養して行商したら、商売が栄えて
大金持ちになったそう
そのご利益から、油を懸けて祈願する
ようになり、お堂の中には油で黒く
なったお地蔵様がいらっしゃいます
参拝はいつでもできますが、
中での祈願は毎週金曜にだけ
できるようです。
黒いお地蔵様には祈願すると、絶対
叶いそうな雰囲気が漂っています

さらに、このお寺の3世住職、
任口上人の頃の1685年3月上旬に
松尾芭蕉が訪れ、伏見の名物の桃
にことよせて詠じたといわれる句
の碑があります。

碑文
我衣(わがころも)にふしみの桃の雫せよ
任口上人との高徳を慕って訪ねた芭蕉が
出合いに喜びを詠じたもので、野ざらし
紀行の途中だったようです。
小さなお寺のようで、色んな歴史があり
この辺りの地域の奥深さを面白く
感じます
そして、このお寺の2軒隣くらいが、
いつもよく和菓子を買ってる伏見駿河屋さん。
ちなみに、同じ名前のお寺ですが、藤森
の西岸寺さんとは、関連はないようです。
こちらも、小さなお寺ですが、歴史深い
お寺です

